From:太田輝昭
自宅の書斎より、、、、
教室で、教師が一番気になる子は、「特別支援を要する子」である。
ADHDの子は、そわそわ、落ち着きがなく、目を離すとやんちゃをする、、、、
特別支援の子に共通する特徴として、「ワーキングメモリが少ない」ということである。
ワーキングメモリは、日本語で「作業記憶」「短期記憶」と呼ばれ、特別支援の子は、「1つしか入らない」と言われている。
教師の指示
「教科書の89ページの4番をやりなさい」が入らない。
この指示は、同時に3つのことを言っている。
①教科書を出しなさい。
②89パージを開きなさい。
③4番をやりなさい。
この3つが入らないから、
「先生!どこやんの!」とすぐに聞き返してくる。
「今、言ったでしょ!」と教師は答える。
3つが入らず、1つしか入らないからだ。
このようなワーキングメモリが1つしか入らない子を鍛える方法がある。
『アタマげんきどこどこ』騒人社の教材である。
ワーキングメモリは、
①「興味を持つ」
②「特徴を見つける」
③「同じものをさがす」
④「繰り返し見る」
で鍛えられる。
例えば、1「おはよう」と言っている女の子を見つけてごらん。
子どもは熱中する。教室はシーンとなる。
この本をコピーして、グループに渡すと熱中して次から次に課題をこなそうとする。
『ワーキングメモリをきたえるアタマげんきどこどこ』は、①学校編 ②動物編 ③忍者編 ④行事編 ⑤スポーツ編 ⑥世界遺産編 ⑦むかし遊び編 ⑧歴史編 ⑨植物と恐竜編 ⑩虫と妖怪編
に分かれている。
学級に1セット、置いておくことをお勧めする。
また、図書館に1セット置いておき、コピーして使うという方法もある。
図書館だと、申請すれば公費ですぐに購入できる。
私は、社会貢献活動で土曜日に学童に行っている。
上記の写真は、「どこどこをしている場面」である。
どの子も、熱中する。
『アタマげんきどこどこ』は
騒人社のHPから注文できる。
http://soujinsha.cart.fc2.com/
ーおおた てるあき
P.S.
特別支援教育のスキルは今後も絶対に必要。
今後も特別支援を要する子どもは増えてくる。
「特別支援セミナー」が沖縄で開催される。
9月30日 講師、小嶋氏、小野氏。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。