From:太田輝昭
自宅の書斎から、、、、、
「担任は忙しいから体育主任はできない」
と言われた。
(高校は、担任と部分掌の二つのうちどちらか一つの校務分掌をする)
年度末、指導要録を書くため、忙しいと言うのだ。
また、大変だと言うのだ。
私が担任をしたときは、
要録は、3月初旬に終えていた。
1年間、記録していた(ワード)を指導要録のフォーマットに、コピーペイストして終わっていたからだ。
ほんの1時間で終わる。
だから、年度末に「忙しい~」というのは全くなかった。
はたから見れば、「仕事が早い」となるのだが、
仕事というのは、要領であり、
できる人は、1年の4月から準備し、日常的にやっているからである。
今回、タイトルに「指導要録を早く書き終えるコツ」と書いたが、今、「大変!書けていない」と言っているあなたは、「早く書き終える」ことはない。
もう手遅れだが、時間がかかり、苦しむこととなる。
早く書き終えるコツは、
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4月からやっている
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ということ。
さて、
仕事の文法に次がある。
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仕事終了のゴールから組み立てる。
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1年間、やる仕事は決まっている。
ゴールから組み立てる。
4月、5月頃にワードに指導要録に記入するフォーマットを年度始めに書いておく。
生徒一人一人の名前を打ち込んでおく。
例えば、前任校では次のように打っていた。
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大柳 拓
〇生涯スポー系列
〇学習の所見
〇評定平均
〇卒業後の進路
〇係
〇班
〇学校行事
〇資格
〇所見
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このフォーマットに、事あるごとに、記載していく。
資格も取得した時に、「日付、資格名」を正しく記載していく。
日常的にことあるごとに記載する。
こうすれば、12月に9割が書き終えるという状態になる。
これも学級経営の一つのコツになる。
他にも、小学校、中学校の先生が困っていることの一つに
「道徳評価が書けない!」がある。
3月の教え方セミナーに講座をする予定だったが、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、セミナーは中止になった。
講座の一部をご紹介するが、
これも同じで、
「仕事のゴールを4月に、イメージしておく」ということ。
要録の道徳の目標を読んでおく。
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道徳的諸価値についての理解を基に、、、
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目標を次に分ける。ワードやノートに書いておく。
①自己を見つめる。
②物事を多面的・多角的に考える。
③自己の生き方についての考えを深める。
④道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる。
これが目標だから、
日常的に道徳の授業で、子どもの
①感想を書かせる
②授業の様子をメモしておく
③文を書けない子に、感想を聞いておく
の記録を残しておけばよい。
子どもの感想と道徳の4つの目標に結び付けて要録に書くとすぐ書ける。
例えば、
「おおかみのように、よいことをしていけるようになりたいです」
と書けば、
「登場人物の置かれた状況を、自分のこととして考え、自分の生き方についての考えを深めていました」と書けばよい。
このように、仕事にはコツがあり、
学級経営にもコツがある。
学んでいる人と学んでいない人では差がでてくる。
3月、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全国の教え方セミナーはすべて中止になった。
代わりに、沖縄ではセミナー内容を自宅で学べるように、動画等で配信する予定である。
詳しくは、近々、TOSS沖縄のHPで告知する。
ー太田輝昭
P.S.
4月4日のセミナーは実施予定。(今後、変更予定あり)
詳しい情報は、TOSS沖縄のHPより
①2月29日(土)10時~16時(途中休憩あり)
「最新環境教育セミナー」
「産業金融教育シンポジウム」
場所:沖縄産業支援センター
「環境」「産業」「金融」のテキストを使った模擬授業に加えて、
A授業の基本が学べる谷和樹先生の授業のベーシックスキル
B特別支援を要する子への対応術の基本10を椿原先生
C最新の環境テーマを扱った授業を林先生
D荒れたクラスを立て直す教育技術10を千葉先生
☆この豪華講師陣を迎えて、「無料」です。
近々、ご案内。
②3月1日(日)10時~
場所:なは活動支援センター(予定)
林健広&千葉雄二 教え方セミナー
☆2人の講師による「教え方セミナー」です。
③3月21日(土)
中高教え方セミナー(那覇)
英語のスペシャリト加藤心先生が来沖。
中学校の学級経営と英語の講座。
④3月29日(日)
小学校教え方セミナー(那覇)
黄金の三日間をメインテーマに県内の教師が講師を務めます。
⑤4月 4日(土)午前
小学校教え方セミナー(浦添)
金城先生が行う音楽セミナーです。
⑥4月 4日(土)午後
小学校教え方セミナー(沖縄市)
稲嶺が行うセミナーです。
今回は「授業」と「仕事術」をテーマに行います。
P.P.S.
安心・安全の保険。TOSS保険。
1日20円。
トラブルが起きたときから「弁護士」に相談できる。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。