From:來山 佳世
木曜日5校時のことです。学力テスト算数B問題の解説でした。
B問題は単純な計算問題や一問一答で答えられるものではなく、説明して書く力や資料をよく読み取る力が必要とされる問題です。
一問ずつ丁寧に進めており、立体図を書きなおしていたところ、ある子が、
「先生、そんなに丁寧にやらなくていいよ。」
・・・
「じゃ、あなたたちは分かるんですね。わかりました。解答だけ自分たちでして自由にやってください。どうぞ。」
シーン。
全ての音が消えました。
子ども達は目を丸くして私を見ています。
だれもそれに続いて何も言わなかったので、私は、出口に向かいました。
教室のドアをぴしゃりと閉めて出ていきました。
それから数分間の教室はどうなったかは、私は知りません。
この時期ですからやることはたくさんあります。
校長先生と学力テストの取り組み方について話していたら、ろうかが何やら騒がしくなってきました。
ある子が戸をあけ、口を開きました。
「佳世先生に謝りたいことがあってきました。」
ろうかを覗くと、神妙な顔つきで全員がいます。
ある子が言います。
「すみませんでした。賢くなりたいので、もう一度教えてください。」
ピシャリと返しました。
「一人だけ?」
「すみませんでした。佳世先生と勉強したいです。」「賢くなるために・・・」
「あのときに何も言えず・・・・」
それぞれが自分の否をわびました。
全員が泣きながら謝りました。
学級にはいろんな人がいること。
分かるのに少し時間のかかる子もいれば、すぐにわかる子もいる。
運動が得意な子もいれば苦手な子もいる。
先生は全員を伸ばしたいこと。
最後に、みんなと出会った日から確認している
全員、賢くなるために学校にきていること。
を再確認しました。
叱った後はいつまでも引きづらないようにしています。
次の授業、私よりも遅れた子は一人もいません。全員2分前着席。一分前黙想。
みんな笑顔で6校時の授業を受けました。
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來山 佳世
沖縄県公立小学校教諭 24歳
琉球大学教育学部自然環境科学教育コース卒業。
教師生活2年目。5年生担任。達成パーティー大好き。
趣味はダイビング、バスケ、卓球。