From:太田輝昭
自宅の書斎より、、、、、
学期末処理が終わった。
のべ400名ほどの生徒の成績をつけた。
剣道では、「実を避け、虚を打て」という教えがある。
高段者になればなるほど、「実」を打っては
昇段できない。
「虚」を打つということ。
「虚」とは相手の「隙」のことであり、
「隙」を打たないと何千本打っても一本にならないからだ。
つまり、「ムダを省け」ということ。
ちなみに、
六段昇段は、五段の10%、
七段は、六段の10%、
八段は、七段の0.5%のみ合格。
七段1000人受験して、合格するのはたったの0.5%だけ。
「虚」を打つのは難しい。
このことは、仕事でも言える。
******
ムダなことはするな。
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ということ。
TOSS高段者は、
ムダなことはしない。
一流は、すべて共通している。
学期末処理もできるだけ、
いらないものを省く。
重要なことと重要でないことを仕分ける。
最近、教師の過重労働と言われている。
いらないことを省くことがポイントだ。
さて、
今日のテーマは、「あなたの指示に、子どもが動かない更に3つの理由」だ。
以前、7つと1つの計8つを紹介した。
更に、3つ加える。
⑨子どもの「聞く姿勢」をつくっていない。
何週間前かな?
総合的な学習の時間で、生徒に作業させる時、
担任と私(副担任)で授業に入った。
担任が、
「今からやることをいいます」
と言った。
そこで、真面目な生徒、
クラスのほぼ8割の生徒は担任を見た。
しかし、何名かは見ていない。
そこで、私は担任が話をしようとしたとき、
ストップをかけた。
「ちょっと待って、、、」
「ペンを置きなさい!!」
「担任を見なさい!!」
「伏せている生徒!!!周りの人、起こして!」
グダ~としている生徒3名いた。
その3名がこちらに向くのを確認して、
担任に話をしてもらった。
教師の話を聞く姿勢を整えてから、
重要な指示をする。
こんなの当たり前と思うかもしれない。
しかし、できていない先生が多い。
9割くらいの先生はできていない。
さきほどの事例だが、担任がもし話をしていたら、
3名には伝わっていない。
担任としては、全員に伝えた「つもり」
になっているが、伝わっていない。
往々にしてこのようなことはよくある。
私は高校教師だが、小学校も同じ、
どの校種も同じ原則だ。
体育館などの状況によっては、
「おへそをこちらに向けなさい」
「身体をこちらに向けなさい」
という指示をして、
「聞く姿勢」を作らせてから、
重要なことを伝える。
合わせて、
⑩全員、見ていない
教師が多い。
全員をしっかり見るというのもポイントとなる。
⑪目線で伝えていない。
「目は口ほどにものを言う」と言われる。
目線を子どもに送ることも重要。
下を向いて話したり、弱々しい声では指示は通らない。
多くを語らなくても「目線」だけで伝える時もある。
教師から発する「音を削る」ということ。
「目力」を強くすることもポイントとなる。
他にもあるね、、、、また、次回以降に。
ーおおた てるあき
P.S.
2週間前だったかな、、、、?
「世界、どこに向かっているのか」というようなことを
書いた。
その中で、
「、、、、ノートに書かせることが重要になり、、、」
ということを書いた。
度々、向山洋一氏の書籍を紹介している。
書籍で伝わらない向山洋一全集が映像になった。
全国の優れた実践家53名が解説している。
私もその一人として入っている。
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P.P.S.
沖縄でのセミナー情報。
①1月18日(土)11時~13時
「国語B問題検定セミナー」
場所:なは活動支援センター
☆椿原正和先生が再び来沖。
今年度から「統合問題」となった学テ国語の解き方を扱います。
すべての子が同じ答えになる指導法です。
②2月29日(土)10時~16時(途中休憩あり)
「最新環境教育セミナー」
「産業金融教育シンポジウム」
場所:沖縄産業支援センター
「環境」「産業」「金融」のテキストを使った模擬授業に加えて、
A授業の基本が学べる谷和樹先生の授業のベーシックスキル
B特別支援を要する子への対応術の基本10を椿原先生
C最新の環境テーマを扱った授業を林先生
D荒れたクラスを立て直す教育技術10を千葉先生
☆この豪華講師陣を迎えて、「無料」です。
③3月1日(日)10時~
場所:なは活動支援センター(予定)
林健広&千葉雄二 教え方セミナー
☆2人の講師による「教え方セミナー」です。
④3月21日(土)
中高教え方セミナー(那覇)
英語のスペシャリト加藤心先生が来沖。
中学校の学級経営と英語の講座。
⑤3月29日(日)
小学校教え方セミナー(那覇)
黄金の三日間をメインテーマに県内の教師が講師を務めます。
⑥4月 4日(土)午前
小学校教え方セミナー(浦添)
金城先生が行う音楽セミナーです。
⑦4月 4日(土)午後
小学校教え方セミナー(沖縄市)
稲嶺が行うセミナーです。
今回は「授業」と「仕事術」をテーマに行います。
P.P.P.S.
全国のセミナー情報は、
TOSSランドの下の方に「TOSS主催セミナー最新情報」のタブがある。
そこをクリックすれば、日本全国のセミナー情報が分かる。
1月の静岡の掛川合宿には参加する。
P.P.P.P.S.
安心・安全の保険。TOSS保険。
1日20円。
トラブルが起きたときから「弁護士」に相談できる。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定四段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。