From:太田輝昭
自宅より、、、
高校の保健の授業は、週1回。
高校2年生「3単元 社会生活と健康」。
この中で、環境問題の一つとして、「地球温暖化」についての授業。
上記の資料は、授業の一場面で使用します。
あなたは、この資料を使ってどう授業しますか?
次のように教師が説明した授業、生徒はどうなるでしょうか。
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この資料のタイトルは、「家庭電気製品の省エネルギー」です。
カラーテレビがあります。ルームエアコンがあります。
冷蔵庫があります。横軸は、年度です。
縦軸は、1973年度の消費電力を100とした場合の割合です。
・・・・
・・・
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このように、8割の教師は、長々と説明してしまいます。
100点満点で、8点くらいの授業でしょうか。
なぜ、これがよくないのでしょうか?
教師の説明が長いと生徒は、どうなりますでしょうか?
実際、生徒にやってみたらすぐわかります。
・教師の話を聞かない子がいる。
・私語が多くなる。
・教師の言葉が届いていない。
・「先生、授業がつまんない」と言ってくる。
・そっぽを向く。
・つっぷして寝る。
・・・・
などなど、、、
そうなるでしょう。
「長い説明」は
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生徒が集中しない。
授業がつまらなくなる!
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だから、よくないのです。
もちろん、しっかり教師の話しを聞く生徒もいます。
優等生は、、、、
すべてが優等生ではありません、、、、
教室には、様々な生徒がいます、、、、
では、どうすればいいのでしょう。
勘所のよい教師は分かるでしょう。
発問1 タイトルは何ですか。
一人指名する。
発問2 出典は何ですか。
一人指名する。
発問3 横軸の単位は、何ですか。
一人指名する。
発問4 横軸の単位は、何ですか。
一人指名する。
発問5 何の電化製品が書かれていますか。
発問6 1973年、カラーテレビ、ルームエアコン、冷凍冷蔵庫のエネルギーの数値はいくらですか。
ここまで、テンポよく指名していく、、、。
そう、ここまで、教師は一言も「説明」していません。
「発問」の言葉だけです。
「説明」は、0です!!
説明せずとも、資料のポイントを押えていきます。
指示1 ノート○○ページを開きなさい。
発問5 この資料を見て、「分かったこと、気づいたこと、思ったこと」をノートに書きなさい。時間は、1分間です。
指示2 全員起立!では、発表してもらいます。発表したい人?
・・・・
このように授業を進めていきます。
ここまで教師の「説明」は「0」。
説明しなくても、生徒に「資料を読み取らせて」いきます、、、、。
これが、教師の技術です、、、。
では、では、「地球温暖化」とこの資料はどのようにつながっているでしょうか。
そこに、教師の伝えたいメッセージがあります。
あなたは、分かりましたでしょうか?
解答はいずれの時にか、、、、。
ー太田輝昭
P.S.
「よい学級作り」をしたければ、「よい学級を見ること」。
「よい授業作り」をしたければ、「よい授業を見ること」。
原則は変わりません。
プロ野球の選手になりたければ、「プロ野球選手を見ること」。
見ないことには、始まりません。
剣道も「見取り稽古」という練習方法があります。
「よい授業作り」「よい学級作り」をしたければ、見るしかありません。
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すごい得るものも多かったです、、、、
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以下。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。