From:太田輝昭
書斎より、、、
「子どもが言うことを聞かなくてね~。」
このようなことをよく聞く。
もう20年近く前になる。
中学1年生の学級担任をしていた頃だ。
この年の学年は、「とてもやんちゃな子が入学してくる」という評判であった、、、、。
4月は通常通り、素直。
「え~、ウソ~。やんちゃに見えない~」
と多くの同僚が言っていた。
それが、、、、、
、、、、、
いろんな悪さを5月、6月からし始めた。
悪さのことは、今回、書かないが、、、
クラスに、「ボス」的な存在がいた。
やんちゃを多くする子だったが、親の都合で、あるとき、転校することになった。
だから、我がクラスに「ボス」はいなくなった、、、、。
と思ったら、
すぐに違う「ボス」が現れてきた。
その子は、転校した子に隠れていたが、転校したとたんに頭角を出し始めた、、、。
集団が存在すれば、
必ず、そこには、「ボス」と呼ばれる子が出てくる。
これは、「人間のサガ」のようなもの。
この「ボス」を教師の味方につけるか、敵にするかで、
学級経営は雲泥のように変わってくる。
学級に、「弱肉強食」の空気を作ってしまったら、
いじめや、不登校や、事件が多発するようになる、、、。
教師は、「弱肉強食」の空気にならないように、
子どもの問題行動をつぶしていく必要がある。
特に、「ボス」に要注意だ。
この「ボス」に勝つには(「勝つ」というのは、教師が統率できるかどうか。教師の指示に従わせられるかどうか。)、
1人(教師)VSボス(クラス集団)の構図を作らないことだ。
ボスは、集団を作るのが上手い。
集団で向かってくる。
1人(教師)VS1人(ボス)の環境を作るか。
多数(教師)VSボス(1人)の環境を作るか。
または、
「ボス」の集団を分裂して、「ボス」を孤立させるように持っていく。
「ボス」は独りでは何もできない。
集団を作ると強くなっていく。
この特性を知っておくことが重要。
ボス(独り)VSクラス多数(教師とクラスメイト集団)の構図にする。
子ども社会は、「集団帰属」が強い。
教師の言うことよりも、クラスメイトからの言葉や視線が気になる。
クラスの子ども集団を身に付けて闘う。
これがポイントだ。
それには、日頃から、クラスの弱者にも関係を作っておくことが必要だ。
ーおおた てるあき
P.S.
県外から13名ほど来県!!!!
THE 授業!!
8月11日(土)
「授業技量検定セミナーin沖縄」
沖縄産業支援センター
県外(茨城県、東京都、兵庫県)から実力教師3名にお越しいただく。
詳しくは以下のHP。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。