From:太田輝昭
書斎より、、、
私の勤務校は本日から始業式だった。
就任式、入学式と1日ですべて終わる。
会場準備から、片づけまで1日で終わる。
密度の濃い1日だった。
ホームルームも、本日が「学級開き」である。
日本全国で、4月からの「黄金の3日間」の教え方セミナーが実施されている。
何度言っても言い足りないぐらい、1年の出発は極めて重要である。
さて、教え方セミナーで何気なく模擬授業をしているが、
すべて、教師の
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必然・必要
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で組み立てられている。
それは「プロのワザ」と言ってもいい。
素人には、見えない。
野球のピッチャーは1球、1球の配球を覚えている。
なぜ、そこに投げたのかの説明ができる。
将棋のプロ棋士は、一手一手の再現できる。
一手一手すべて意味があり、
後々のための伏線の一手を打つ。
教師も同じこと。
すべては、「将来の伏線」のために一手(手立て)を打つ。
さて、さて、
教え方セミナーで「学習のシステム」を述べているが、、、
その「学習のシステム」は、授業の最初から、
①集中
②集中
③集中
④集中
・・・
で組み立てられている。
やんちゃ君を夢中にさせる仕掛けがチリバメられている。
授業の最初から、やんちゃ君を授業に参加させることができなければ、
授業途中から参加させるのは難しい。
1時間ず~~~~と、そっぽを向いたままである。
(何度注意しても変わらない。)
授業最初から入れていくのだ。
例えば、
①作業指示から入る。
「プリント、始め」
保健の「基礎学力補強プリント」から入る。
特別支援を要する生徒もできるものから入る。
「教科書を先生に見せなさい」
「○ページ」「読みます」・・・
音読から入る。
②資料を提示する
写真を正面に見せて、
「分かったこと、気づいたこと、思ったことをノートに書きなさい。時間は、3分です」
「これらは何でしょう」「どんな感じがしますか」「この写真の感想を言って」
次々に指名していく。
③フラッシュカードから入る
フラッシュカードをリピートさせながら、全員を巻き込んでいく。真面目な生徒、、、、やんちゃ、、、と、授業に入ってくる。
④映像を見せる
教師が何も言わずに、動画2,3分を流す。
⑤ものを見せる
避妊具の「カヤクループ」を見せて、「これは何でしょう」。
指名していく。????
次々に避妊具を見せていく、、、。
「今日は、結婚と家族計画につていの勉強です」
⑥教師の動作から入る
「今日は、水を持ってきました。」
「砂糖1スプーン、塩半スプーン入れます。振ります」
「飲みます」
・・・・
⑦語りから入る
「恋のお話です。ある少女は、、、、」
エピソードは生徒を惹きつける。
こういったことの工夫を教師は毎時間やることで
授業力がついていく。
ーおおた てるあき
P.S.
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太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。