From:太田輝昭
書斎より、、、、
寒くなってきた、、、。
「2月まで、どう乗り越えようか」と考えるようになった、、、。
若いときは、そのようなことを考えたことはなかった。
歳をとってきたからかな?と思う。
歳をとると、体も動かなくなる。
若い時よりも元気がなくなる。
でも、奮いたたす。
歳をとってもそうだが、、、
「少ない労力」で、「効果のある指導」がしたい。
「労力が多く」て、「効果のない」のはよくない。
「がんばっているね」だけのほめ言葉はある。
しかし、、、
私たち教師は、子どもの成長がすべて。
「少ない労力」で「効果のある指導」がしたい。
先日、生徒の「生活習慣指導」(高校生へ)があった。
なかなか改善が見られず、保護者にお越しいただいての「懲戒指導」になる。
そこで、始まりの時、次のように話をした。(生徒と保護者、15名ほどいた)
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先日、生活習慣がよくない女子生徒と話をしました。
女子生徒、朝4時に寝ているといいます。
何をしているのかを聞くと、、、
「スマホのアプリで小説にハマっている」と、、、
そこで、ピンときました。
「恋愛小説」なんです。
高校1年生です。当然、異性に関心があります。
気持ちは分からないでもないです。
私は、保健で「性教育」を教えていますが、高校生がよく読む「性の本」を読んでいます。もちろん、生徒を理解するためです。
その小説は、「ドロドロとして性描写」がされています。
そこに、女子生徒はハマっているのです。
描写は惹きつけられます。
脳が興奮します。
朝4時まで、寝れません。
それでは、学校に遅刻したり、授業で寝たり、、、。
生活習慣が悪くなります。
人は、周りの環境に影響を受けます。
悪い環境にいれば、悪い影響を受けます。
漫才をよく見れば、漫才の真似をします。
悪い友達といれば、悪い影響を受けます。
よい友達がいれば、よい友達の影響を受けます。
人は「見たもの」「聞いたもの」の影響を受けて、真似するようになります。
さきほどの女子生徒、生活習慣を改善するには、
スマホなどの悪いものを絶つ必要があります。
夜の世界に行ってはいけません。
夜の世界は、一時快楽で誘惑が多いです。
悪い方へ、悪い方へ影響されます。
大人になるということは、「自律」することです。
漢字でこうかきます。(A4の紙に書いた「自律」を見せる)
自分で律する。自分でコントロールするということです。
この「自律」ができて、高校卒業後、「自立」となります。
(A4に書いた「自立」を見せる。)
本来なら、自分で「自立」(コントロール)できればいいのですが、、、。
そこでお母さんにお願いです。
子どもによって生活習慣がよくない原因はまちまちです。
家族会議を開いて話あって、何が問題なのか。
どうしたらいいのか話あってください。
さきほどの女子生徒。
「スマホを触るのは、10時まで、、と家で決める。または、譲っても11時までとする」とか、家で決まりを作ってお母さんが預かってください。
悪い環境を切って、よい環境にもどさないと改善できません。
人は、見たもの、聞いたものの影響を受けます。
よい環境に、よいものを見るように環境を変えてください。
そして、悪い習慣からよい習慣に変えてください。
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これは行動科学の手法です。
朝起きれないのは、「意志の力」、精神論ではなく、、、、
習慣を変える、悪い環境を絶ち、よい環境を自分の「脳」にインプットする。
人間の行動は、インプットされた「脳」が決めている。
行動を変えるには、「脳」のインプットを変える必要があるのだ。
ー太田輝昭
P.S.
教師も同じこと。
「よい環境に身を置く」
スタバで仕事するのも、
環境を変えているだけ、、。
仕事は、集中力。
時間の量ではない、、、。
早く仕事を終えて、自由な時間が増えるでしょ(笑)。
こんないいことはない、、、。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。