価値のあるしんどいこと

From:稲嶺保

 

月曜日。
学校のリズム
に戻すまでに時間がかかる。
 
1時間目が
終わるころには戻っている。
しかし、
子供たちのリズムは違う。
「強引」に戻そうとすると、
失敗することもある。
 
ただ、「声を出す」はいい。
朝のあいさつ後、
又は
国語のスタートは、
音読から入る。
「話す・聞くスキル」
という音読教材を読む。
短くリズムの良い題材がそろっている。
短い時間でスパッと終える。
これが
「学校のリズム」
を取り戻す秘訣かもしれない。
 
 
明日、発行の学級通信。
タイトルが
「世の中は~楽を選ぶな~」
である。
山本東矢先生の書籍
「道徳を核にする学級経営」
から引用した。
 
 世の中が楽しいことばかりだったらいいなあと思ったことは少なくないと思います。でも、楽しいことばかりではありません。もちろん楽しいこともあります。でも、その
楽しいことを手に入れるためには、努力するという価値のあるしんどいことにチャレンジをしないと手に入れられないのです。
 例えば、野球がうまくなりたい。県大会で優勝したいという目標があったとします。そのためには、野球の練習をするという価値のあるしんどいことにチャレンジしなければいけません。当然、優勝チームになりたいのならば、他の野球チームよりも練習にはげまないといけません。
 例えば、将来、お医者さんになりたいというすばらしい夢があったとします。そうするとものすごくお勉強をしなければいけません。価値のあるしんどいことにチャレンジしなければいけません。
 例えば、テレビでアイドルをみて、なりたいなぁと思う事もあるでしょう。なろうとすることはとってもいいことですが、その世界は楽な世界なのでしょうか。毎日、何時間もダンスのレッスンをしなければいけないかもしれません。夜遅くにも仕事をしなければいけないかもしれません。もし、人気がなければ、すぐにやめさせられてしまうかもしれません。
 ここで言いたいことは、
世の中には、楽しい事もしんどいことも、いやなことも同じくらいあるという事です。そして、努力をして嬉しいことを手に入れられることはないということです。
 一見、あの人は友だちが多くていいなあとか、あの人は勉強ができていいなあとか思うことがあるはずです。でも、
その人はあなたの見えない所で、あなた以上にいろいろな努力や苦しいことにチャレンジをしている可能性が高いということです。あなた以上に友だちに優しくする行動をとっていて気疲れしているかもしれない。
 ということです。人は努力をしないと成長しません。何かをしないと何かを得られません。子どものころから価値のあるしんどいこと、努力になれていってほしいと思います。大人になっても自分で幸せを得ることができるようになるために。
楽を選ぶな。
成長のために価値のあるしんどいことにチャレンジしましょう。
子供たちへ向けた文章だが、
自分に向けている部分が大きい。
 
成長のために
「価値のあるしんどいこと」
にチャレンジしよう。
 
普通の生活をしていてもが、
学校に行けば、
給料をいただくことができる。
そんな中でも
書籍を読み、
サークルに参加し、
セミナーで学ぶ。
 
なぜか?
「価値のあるしんどいこと」
を行うことで、
子どもにとって
「価値ある教師」
になるためである。
 
昔、「変わっている」とよく言われた。
(最近は、誰も言わなくなった、、、)
月から金まで仕事。
土日は、サークルやセミナーで学ぶ。
「何が楽しいの?」
「いつ休むの?」
「趣味はないの?」
そんな言葉をかけられたことがある。
 
説明するが
あまり理解してもらえない。
月から金まで
授業や学級経営で学ぶ。
土日は、新たな学びを得るために動く。
そこで学んだことを
月曜日から授業で生かす。
1週間がサイクルとして
上手く回っている。
 
もちろん、息抜きもする。
マンガを読んだり、
映画を観たり。
 
それでも、
「学び」を優先してしまう。
 
「仕事」が「趣味」ではない。
「趣味」を仕事に生かすことができる。
「趣味」とは、
サークルやセミナー、書籍からの学びである。
そんなサイクルで
日常が過ごせることが幸せである。
(と言っても、恐らく理解してもらえない)
 
ただ、少なくとも言えることは
数年前の自分
数カ月前の自分
数日前の自分
よりも、成長しているはずである。
学び続けることで
「前進」はしても、
「後退」はしない。

 

 

 

ー稲嶺保ー

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

0 コメント