最後の学級通信①

 From:太田輝昭

 

書斎より、、、、

 

コロナ感染者数がなかなか下がってこない、、、。

部活動はまん延防止解除日から再開しているが、

練習試合がずっと禁止のままだ。

 

4月に大会があり、練習でしか学べない経験を生徒にさせたいと

思っているが、なかなかできない。

相手校にも予定を入れてもらっているが、県全体で禁止となっている、、。

 

さて、さて、

一方、学級に関しては、

3月1日(火)に卒業式があり、3年4組の生徒を送りだした。

前日の2月28日(月)、予行演習後が最後のLHRとなった。

 

1年の学級ムービー9分ほどを見せ、

指名なし発表(全員発表のコメント)をした。

 

ある生徒が涙を流し、思わず映像を撮っていた太田も涙した。

それを見た生徒は笑っていた、、、、。

 

全員スピーチのあと、

最後の学級通信の2号を配布した。

2号のうちの最初に配布したものを紹介する。

 

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 ホームルーム通信 「巡る物語」 

2022.2.28  206

 

「人として伸びる力」の方がもっと大きい

先日、卒業式号の「海鳴り新聞(PTA)」のコメントの依頼を受け、次のように書いた。

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We have enjoyed for three years. You, Enjoy all the time.

You learn from your mistake.

Those who make a lot of mistakes will succeed greatly in the future.

Be unafraid to try.

 3年4組 担任 太田輝昭

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気どって書いているわけではない。次のような意図がある。

  太田は体育教師だが、英語の教師だけが英語でメッセージを書くわけではない。英語は、昔でいうなら

ば「読書きそろばん」の「読書き」にあたる。国際言語としての英語で、誰でも読んだり、書けたりできるようになる時代である。英語は、相手との会話のツール(道具)でしかない。生徒ができるようになるために、教師がまずできるようにするために英語を学んでいる。(大人になってからも学んでいる。)

 

  メッセージのキーワードに「enjoy」を入れた。高校生活、一人一人と一緒に楽しんだし、今後も楽し

んで人生を送ってほしいということ。何かを成し遂げるには、困難や苦しいこともある。しかし、困難な状況でも「忍耐」し、我慢強く、粘り強く、地道にコツコツと積み上げれば、超えられない壁はない。困難なことでも「楽しんで」やってほしい。楽しんでやるのが一番である。

 

  mistake」のキーワードを入れた。何事にも「成功」するには、「失敗」がつきものである。誰でも

最初から上手くいくことはない。赤ちゃんだって最初は何もできない。それが、環境からいろんな経験を積みながらできるようになっていく。同じように、ある夢、目標をもったならば、最初は上手くいかなくても、チャレンジしていく中で失敗から学びながら上手くいくようになる。できるようになっていく。失敗をおそれずにチャレンジしてほしいということ。

 

失敗を恐れて何もやらないということは一番よくない。できなくてもいいじゃん!とにかく、一歩でも前進していく。そして、失敗しても落ち込まない。失敗から学べば成功である。過程としての「学び」があるから「成長(成功)」になる。「気楽」にやってほしい。

 

さて、閉めの通信となる。この1年、200数号の通信を書いてきた。ほぼ毎日、①学校での出来事 ②あなたの様子 その時々の太田からのメッセージ などを書いてきた。朝の4時に起きて30分、1時間ほどで書いてきた。

 

目覚まし時計を5時にセットしているが、今年は早く目覚めた。そのため、4時に起きることにした。「継続は力なり」という。「継続する」ことは大切だが、太田も継続して通信を書き続けた。「継続」が「習慣」になり、楽しく書きてきた。記録に残すということと、なんらかのあなたへの「気づき」になるだろうという意図である。

 

 

 あなたの1年(18歳)は2度と訪れない。太田の28歳(?笑)も2度と訪れない。かけがえのない1年である。「記録」という形でほんの僅かではあるが残すことができた。本来ならもっと残すことができたかもしれないが太田の実力不足である。お許しください。

 

私は教師だが、教えるということよりも「人として、自分で伸びる力」の方がもっと大きい。教師として伸びる力にそっと寄り添っただけである。私はとても楽しい1年を過ごすことができた。「あの時、こうした方がよかった」ということもある。しかし、“あの時”は全力を尽くした。そこが自分の力の限界だった。自分で精一杯やったと思うからこそ、自分の足らなさも目につく。足りない太田でも笑顔で接してくれた3年4組のメンバーに感謝したい。ありがとう。

 

これから、キミたちは一人一人旅だっていく。また、数年後に会いたいと思う。元気な顔を見たいと思う。それが私の幸せでもあるからだ。紙幅がなくなった。次号に続ける、、、。

 

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私の思いのたけをすべて書いた。

充実した1年となった。  


 

ーおおた てるあき

 

 

 

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定五段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

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