評価の問題点

 From:太田輝昭

 

書斎より、、、、

 

県の新人大会が各種目始まっている。

今年顧問をしているソフトボール部も来週の土日月が大会である。

 

勤務校の生徒も熱を入れて、明るく活動している。

その姿を見ると、頼もしくもあり、嬉しくもある。

(楽しく部活動をしているから、、)

 

さて、

勤務校で、数日前に、第4回の推薦委員会が終わった。

100名くらい応募の中で、92名が決定した(大学受験の

指定校推薦、学校推薦)。

 

第5回は、県外の推薦者が決定するから、

たぶん1回~5回の委員会での推薦で200名くらいの決定がなされる。

 

この「指定校推薦」「学校推薦」は

「評定平均が3.7以上」とか

「4.5以上」とか大学によっても違ってくる。

また、勤務校の基準でも3.5以上とかになっている。

 

生徒にすると、「指定校推薦」「学校推薦」に選ばれたいから、

中間テスト、期末テスト、

学期末評価で「良い点」を取りたいという願望が強い。

 

その「評定」で大学合否が決まってくるからだ。

「評価」をどうするかという議論が現場で頻繁になされているが、

ここに問題点がある。

 

ご存知だと思うが、

文科省が出した「学習評価」の方向として、

児童生徒の学習改善につながるもの

教師の指導改善につながるもの

これまで慣行として行われてきたことでも、必要性・妥当性が認められないものは見直していく

とされている。

 

「評価」は生徒の学習改善、教師の指導改善が目的だが、

「良い点を取る」と目的となっている。

その点についても、文科省は指摘している。

 

「学習評価は、学習や指導の改善を目的として行われているものであり、入学者選抜に用いることを一義的な目的として行われるものではないこと。したがって、学習評価の結果を入学者選抜に用いる際には、このような学習評価の特性を踏まえつつ適切に行うことが重要であること」

と記載されている。

 

指摘はしているが、具体的な改善案が書かれていない。

「適切に行うこと」

と記載して、逃げているようにも思う。

はたまた、「私たちはここまでで、具体的なことは現場で考えるのですよ」

「このことは現場で解決していくださいよ」

というメッセージにも取れる。

 

現在の日本の入試の制度が上記のようになっている限り、

生徒の意識、保護者の意識も変わっていかない。

 

1学期末に、ある保護者(ある地区の中学校の体育の指導主事)が

「わが子の評価について話したいことがある」

(娘さんが勤務校の生徒である)

と言ってきた。

 

体育の先生だから、いろんな話をしたが、

話しながら

「わが子の成績を上げてほしい」というように聞こえる。

(はっきりとは言わなかったが、、、評価について、いろんなことを言ってきた、、)

 

現在の日本の入試制度を変えない限り、この問題は改善できない。

 

 

 

「評価」の問題点も考えながら、

「指導と評価の一体化」として、

何らかの提案をジャパンでしていきたい。 

 

 

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ーおおた てるあき

 

 

 

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定五段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

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