「理由」があるから動く

From:太田輝昭

  

書斎より、、、、

 

この3週間、あることに「チャレンジ」している。

内容は言えないが、重要なことである。

 

「チャレンジ」するから「自己成長」がある。

今後もチャレンジしていきたい。

それが私の幸せだ。

 

さて、

突然だが、

「チャルディーニ」の実験はご存知だろうか。

「コピーを取らせてください」という実験。

 

ある人が

「先にコピーを取らせてください」

と言ったら、どれくらいの人が取らせてくれるのだろうか。

 

結果、60%の人がコピーを先に取らせてくれた。

 

次に

「急いでいるので」という理由を言った後、

「先にコピーを取らせてください」と言うと、

どれくらいの人がコピーを取らせてくれるのか。

 

結果、94%の人がコピーを取らせてくれた。

 

更に、次を言ったらどうだったか。

「コピーを取らなければならないので」

「先にコピーを取らせてください」

と言った。

 

何%の人が取らせてくれたのか、、、。

 

正解は、93%だった。

 

の「コピーを取らなければならないので」

というのは、コピーを取るのだから、当たり前と言えば当たり前。

 

通常は言う必要のない言葉だ。

 

それが、「コピーを取らなければならない」という

「理由」のようなことを言うと取らせてくれた。

 

つまり、ここから何が分かるのか。

 

******

何でもいいが、

「理由」を言うと「人は動く」ということ

******

 

これを生徒に応用してみる。

 

「理由」を言うのは、

「趣意説明の原則」というのだが、、

 

何かをさせるには、「趣意(理由)」を言うということ。

 

勤務校で、

木曜日で

持久走の授業が終わった。

計6回ほど1回につき、男子3.2kmを走らせた。

 

10月体力測定をしたのだが、シャトルランが、全国平均に届かなかった。

持久走の授業後、再度、シャトルランを走らせるのだが、

 

走る前に、次のように、言った。

 

「体力測定の結果が届いた。

ハンドボール投げは、全国平均より上。

長座体前屈も、全国平均より上。

優秀。

立ち幅跳びも、全国平均より上。

反復横とびも、全国平均より上。

優秀。

上体お越しは全国平均より下。

50m走は全国平均より下。

シャトルランは全国平均よりだいぶ下。

 

先生方と話をしました。

すべて全国平均より上になってほしい。

そのため、体力を付けてほしい。

シャトルランも全国平均以上になってほしい。

 

なぜか。

ここから「理由」に入る。「理由」を作った)

 

ここは、A高校だから。

A高校は、レベルの低い学校ではない。

(学校間で比較するのは良くないが、彼等の「自尊心」に訴えるメッセージとして述べた)

A高校にたくさんのイケメンが入ってきた。

たくさんの可愛い女子が入ってきた。

顔だけではない。

頭も、体力も、

優しい心も磨いてほしい。

 

体力も。

A高校は、レベルの低い学校ではない。

そのため、今からやるシャトルラン、全国平均を超えてほしい。

君たちの精一杯のチャレンジを期待する。」

と終えた。

 

その後、

男子同士、女子同士円陣を組んで掛け声をかけたり、

男子が走っているときに、女子の黄色い声援があったり、

「やってやろうぜ!」みたいな学年の一体感が芽生えた。

 

目標に向かって、全員、燃えた。

頑張った。

 

終了後には、

全国平均を超えたことに、多大な歓声が上がった。

盛りに盛り上がった授業となった。

 

「理由」があれば、生徒の心に火がつく。

何かをさせるときに、「趣意説明(理由を述べる)の原則」を

使ってみては、、、。  

 

 

 

 

ーおおた てるあき

 

 

 

P.S.

 

 『教育トークライン』

80ページにわたる優れた授業実践が掲載されている。

QRコードから動画も見ることができる。

 

https://www.tiotoss.jp/products/detail.php?product_id=14

 

 

P.P.S.

 向山映像全集全巻の紹介PVです。

ご覧ください。

 

 

https://youtu.be/MTr3NhoHgV8

 

 

P.P.S.

安心・安全の保険。TOSS保険。

以下から。

    TOSS保険

       詳しくは、

   ↓  ↓  ↓

     こちら

太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定五段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

0 コメント