From:太田輝昭
書斎より、、、、
先日、高校入試が終了した。
職員で、採点をするわけだが、、
「おしいな~、もったいないな~」
と思うことがたくさんある。
例えば、
「部首」が「しんにょう」の漢字。
「遠」の「しんにょう」。
しんにょうの「点」がなかった場合、「×」になる。
カタカナの「イ」が「ハ」のように見える。
英語の「r」を「v」のように見える。
「目」と書くところ、「日」のように横棒が一つなかったりする。
このような僅かなミスで「×」になることがある。
この僅かなミスの1点、2点で「合格」「不合格」になったりする。
これはすべて、
「子どもの丁寧さ、きれいに書く」という習慣ができているかで決まってくる。
「丁寧な子ども」は伸びるわけだが、
子どもに、
「キレイに書きなさい!!!丁寧に書きなさい!!!」と言っても、
改善するようにならない。
あなたなら、どう指導する?
子どもにできるようにさせるのが、教師のプロ。
教室には、
「おりこうな子ども」
「配慮が必要な子ども」
「やんちゃな子ども」いろいろな個性を持った子どもがいる。
それをどのように指導するか?
「おりこうな子」は家庭教育がしっかりしているから問題ない。
では、「やんちゃな子」は????
「学力がつく」「学力が向上する」
要素の一つとして
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ノートにきれいに書けるかどうか
********
がある。
数年前、
『東大合格生のノートはかならず美しい』太田あや著 文藝春秋社
がベストセラーになったが、
できる、できない子の「共通点」が「丁寧さ」「キレイさ」である。
やんちゃ君も夢中になって(教師の手がかからない)
取り組む教材があれば、
「1年間、学級がほぼ安定する」。
その教材を採択するのも教師の眼力。
教材採択には慎重にした方がいい。
また、他の先生と意見が合わない場合、自分が選ぶ教材を採択してもらうために次のように言う。
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①「先輩、いつもありがとうございます。先輩からとても勉強させてもらっています」
先輩を立てて話をする。
「私、先輩のように上手く授業できないので、次の教材でやりたいのです」と言って教材を見せる。
②「やんちゃ君も夢中になりますよ」
「やんちゃ君も取り組みます」
「学級が安定しますよ」
とか、子どもの事実を述べると通りやすい。
③「これがダメなら、これだけでもお願いできないでしょうか」
もし通らないならば、10のうちの1つでも、2つでも
通してもらうように働きかける。
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是非、多くの先生に1年間、素敵な教師生活を送ってほしい。
ちなみに、「よい教材」と言われるのは、以下。
小学校。
中学校は以下。
ーおおた てるあき
P.P.S.
安心・安全の保険。TOSS保険。
以下から。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。