大混乱して1時間が潰れた

From:太田輝昭

 

書斎より、、、、

 

急激に感染者数が減っている。

なぜ、このように減ったのか。

 

すべての都道府県、同じように減っている。

いろんな方が議論していた。

 

・緊急事態宣言も効果があったのか。

・ワクチン接種の効果があったのか。

・患者が病棟でひっ迫し、自宅待機が多くなり、大衆に危機感が広がったのか。

(より感染防止に気を付けるようになった)

 

そのような中で、今後の推移が気になる。

第6波がくるのか、それはいつなのか、、、。

 

勤務校では、明日から通常登校にもどる。

(部活動は緊急事態宣言中なので、できないが、、、)

 

さて、さて、

15年ほど前、こんなことがあった。

午後、体育祭の練習で全校生徒(約1000名)をグラウンドに

集合させ、行進の練習をする予定だった。

 

5校時に生徒会の先生が放送をいれ、

1000名が一斉にグラウンドに集まってきた。

6月の暑い日だった。

 

多くの職員がきょとんとしていた。

何名かの職員が、怒鳴り声を上げていた。

「早く並びなさい。こっち。

〇年〇組はこっち。」

生徒はざわざわしている。

動かない。

職員も生徒を動かそうとする。

声に力がない(職員もどこに並ばせるのか分からない)。

 

生徒は、

どこに、どのように整列したらよいのかが分からない。

職員も、どの組がどこに整列したらよいのか分からない。

生徒会の担当の先生に聞いている。

生徒会の担当の先生も一人一人の職員に対応している。

マイク、ハンドマイクで怒鳴り声が聞こえる。

 

そうこうしているうちに、

所定の位置に整列するのに、

1時間が経過した。

集合して、生徒会の先生の第一声が

「何で遅いの!もっと早く集合しなさい!・・・」

と説教が始まる。

 

暑い日である。

汗だくだくである。

こんな状況。

生徒のモチベーションが落ちる。

職員のモチベーションも落ちる。

仕方ないからやっているという状態。

職員は生徒の責任にしている。

 

結果、行進の練習もままならず、

時間だけが過ぎて行った。

ろくな練習ができなかった。

 

これはなぜ、そのようになったのか。

生徒会の先生は、

生徒1000名、生徒会役員20名ほど、

職員40名ほど動かさないといけない。

 

何年何組がどの位置に、

どのように整列するのかを

まずもって、

職員に事前に徹底的に

分かってもらわないといけなかった。

(まず、職員を動かさないといけない)

次に、生徒会メンバーにも

担当学年組は誰なのか、

整列場所に、

プラカードなど全員に見える状態で列の前で事前に並んでおかないといけなかった。

 

並んだ後、前から座っていくなどの指示をしておく必要があった。

職員にも生徒に前から座らせていくなどの指示をしておく必要があった。

 

こういったことの徹底がなされていなかったのだ。

図面などに書いて、職員、生徒会、生徒に指示されていなかったのだ。

職員も生徒も悪気があって、並びが遅くなったのではない。

どうしたらいいのか、分からないから動けなかったのだ。

 

1000名などの大集団を動かす。

大集団を動かすまえに、

40名を動かすなどの

集団を動かす責任が教師にある。

(早く動いて、目的のことを達成する。

時短は生徒も職員も同じ)

 

集団を動かす原則は必須事項である。

 

「指示は全員に伝える(全員の原則)」

集団をある方向に持っていく。

そのため、

「出した指示はよっぽどのことが無い限り

変更するな(命に関わる以外)」

「指示の追加はするな」

というのは集団動かすには必須事項だ。

 

なぜ、指示を変えたらいけないのか、

追加の指示がダメなのか。

 

もし、指示が度々変更される。

指示が度々追加される。

とどうなるか。

生徒は教師を信頼しなくなる。

指示を変えることで信頼を失うということを

安易に考えている教師が多い。

 

教師の信頼がなくなるというのは、今後のすべての教育活動に致命的になる。

生徒を伸ばすことができなくなる。

また、学級崩壊、授業崩壊にもつながっていく。

 

集団を動かすには、

しっかりと計画を練って、準備して、

短い指示で動かすことが原則だ。

 

「子どもを動かす法則」は必読だ。

 

また、授業中、子どもが隣と話している状態、

手元で作業している状態、

えんぴつ等を持っている状態

で教師が指示するのももってのほかである。

 

教師の指示が全員に伝わっているつもりとなっているからだ。

このようなことは絶対にやるべきではない。

原則を身に付けて教育活動を行っていく。

(初歩的なことになる)

 


 

ーおおた てるあき

 

 

 

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定五段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

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