アスペルガーの美子(仮名)さんへの対応

 

From:太田輝昭

 

前勤務校に、アスペルガーの美子(仮名)がいた、、、

 

前勤務校は進学校だった、、、、

 

だから、美子は勉強ができた。

アスペルガーの特徴はあなたもよくご存知のことと思う。

 

そう、人間関係が苦手なのだ。

相手の感情が理解できない、、、

 

高校生だから本人も自覚しており、何かと独りでいるのが多かった。

 

 

体育もしかり。

 

卓球の授業でも、自分から相手を誘って、打ち合いができない。

 

独りで、羽根突きのようにラケットで球を上下に打っている。

 

「相手と打ちあわなくてもいい!!」と美子は言っていた、、、

 

体育は運動することが目的だから、活動量が少ないが、まあ、運動しているから良しとすることもできる。

 

 

 

しかし、しかし、、、、

 

 

 

美子の感情として、「人と楽しく交わりたい」というのが本音のところ。

言葉に出さなくても、「一緒にやりたい!!」と私は分かっていた、、、

 

 

次の時間、冒頭で次のようにした。

「今日の打ち合いの相手は、トランプで決めます。同じ数を引いた人とペアでやります」

 

私は人数分のトランプのペアを準備していた。

それを一枚、一枚、引かせた。

 

どのペアになるかは、その日に決まる。

 

ペア同士、話をしながら練習をしていく。

 

特に、アスペルガーの生徒は人間関係が得意でない。

持久走など、一人で行う授業は苦にならないからまあ大丈夫。

 

しかし、体育の場合、ペアになる場面が多くでてくる。

 

 

「好きな者同士」はアスペルガーの生徒など、独りになる子が出てくることが予想される。

 

独りになることは本人にとって、とても苦痛。

 

独りを避けるためにも教師は強制的にペアをつくるための仕掛けが必要となってくる。

 

独りを放置していると、、、生徒は授業に出てこなくなる。

「授業が楽しくない」からだ。(独りでは楽しくない。特別支援の子の同じ感情を持っている、、、)

 

 

生徒の特徴把握は、「生徒観察」「事前での情報収集」がカギになる。

教師の観る目と、情報収集のための教師間の連携が必要だ。

 

 

 

 

以上、書いたことを再度、自分に言い聞かせている、、、、

 

 

ー太田輝昭

 

 

 

P.S.

 

よい教材が力をつけることを先週に書いた。

 

今回は、「じゃんぼTOSSノート」。

学力を付けるには、「ノートがきれであること」は常識になった。

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数  H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

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