From:太田輝昭
南風原町の喫茶店から、、、
2校前の勤務校でこんなことがあった、、、
体育祭の練習を全校生徒ですることになった。
開会式の集合から、「人文字」の移動の練習。
閉会式の集合隊形に740名が並ぶ。
指揮は生徒会担当の先生。
お昼後の5校時から練習。
放送が流れる。
「全校生徒のみなさんは、グラウンドに集合してください。体育祭の練習をします」
生徒は、ぞろぞろとグラウンドに集まってくる、、、、
そこで、生徒会の担当の先生は、ハンドマイクで、指示を出している。
○年〇組はこちらで。
ネットから15mの位置で、、
○年〇組は、こちらで、、、
・・・
長々と指示を出している。
しかし、、、、
生徒はおしゃべり、、、、
うるさい。
動きが鈍い。
急いで動こうとしない。
真面目な子は、どこだ?どこだ?と首を振りながら周りを見渡す。
どこに並んだらいいのか分からない様子、、、、
生徒会の先生のイラダチがたまってくる、、、、
声が大きくなる。
徐々に、怒鳴り声と変わっていく、、、
周りにいる教師も「早く並んで~」と声を上げている。
なかなか整列されない、、、
怒鳴り声ばかりが聞こえる、、、
時間が経過していく、、、
最終的に、整列できたのは、授業のチャイムが鳴って40分が経過していた。
整列後に教師の説教が始まる。
「遅い!(怒)・・・・」
50分の授業が整列でつぶれた、、、
どこが原因か。
知恵のある先生はすぐ分かると思う。
740名の大集団を動かすのである。
もちろん、しっかりとした「段取り」が必要。
私は、生徒会の先生にアドバイスをした。
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生徒は、声だけでは伝わりませんよ。
声は、流れていきます。
私語も多いですから、、、
聞いていませんよ。
生徒会役員の生徒に、各クラスの先頭に立たせて、プラカードか紙に大きな字で、○年〇組と書いて立たせた方がいい。視覚でないと伝わりませんよ。
朝のSHRに整列の図面を大きく書いて、どの線に並ぶのか、各担任から事前に説明してもらって、教師に貼りだしてもらう。
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主にこの2点をアドバイスした。
生徒にとって、どこに並ぶのか、
何列で並ぶのかが分からない。
視覚で伝える。
事前に伝えることで、随分と整列の速さが変わってくる。
このようなことは基本中の基本のことだが、意外と分かっていない先生は多い。
怒鳴り声をあげ、「整列させるのに苦労するのですよ。時間がかかるのですよ。うちの生徒は、、、」と言っている先生の話をよくきく。
また、番号順や、
前から順番に座って待っているというルールも基本的なこと。
これらのことは日常的にやっているとは思うが、、、
子どもを動かす法則は、いくつかある。
またの機会に紹介する、、、
ー太田輝昭
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。