教師が使う武器 ものと技術

 From:稲嶺保

 

 

 成人式前日、

毎年、実家から助っ人に呼ばれる。
 
写真業と貸衣装を営んでいるので、
年に一度の大忙しである。
 
忙しさとともに
緊張感もある。
3校目の校区でもあり、
広い範囲の成人がやってくる。
急に
「先生。」
と声をかけられると、
脳がフル回転を始める。
(とはいえ、なかなか思い出せないのだが、、、)
 
今回もそうだった。
「保先生ですよね。」
成人ではなく、
母親からである。
受付の名簿を確認するが、
「苗字」から浮かばない。
 
少し考えていると兄から助け船が、、
「事務の、、、」
PTAの事務をされていた方だった。
「ご無沙汰しております」
と挨拶するのが精いっぱいだった。
 
考えるとこれまで
学級担任を23回持たせていただいている。
離島もあるので500人以上の教え子たちがいる。
教え子から考えると
小中校と12年間、12人の担任の一人である。
大事にしなければいけない。(と少し反省しました)
 
金城先生のブログを読んで
「助っ人」が思い浮かんだ。
お休みした先生の代理
「助っ人」である。
先週も呼ばれた。
(よく呼ばれる。暇そうに見えるのかもしれない)
2年生の教室だ。
「手ぶら」ではいかない。
必ず「武器」を持っていく。
 
教室に入る。
準備されているプリント1枚。
45分は持たない。
漢字ドリルと読書も課題とされている。
(それでも難しい)
挨拶後、短く自己紹介。
「読めるかな?」
と言って「漢字フラッシュカード」を見せる。
「飛行機」や「電車」
「苺」や「林檎」なども読める。
なぜか、、、
漢字とともに「絵(イラスト)」が描かれている。
だから、読める。
不思議なもので、裏返しても(絵無し)でも読める。
こちらは、
「すごいな」のほめ言葉
「よめるかな」のあおりだけである。
 
その後、第2の武器である。
「プリントの裏に①から ⑤まで番号を書きます。」
「つぎの絵は、むかしの人が書いていた文字です。
 いまは何という漢字でしょう。」
①の絵を示す。(ブログ写真参照)
2,3人間違えたが、すぐに正解。
「ここまで」と言っても「丸付け」に持ってくる。
友だちから聞いても「丸」がほしいのである。
もちろん、「丸」をつけてあげた。
 
②として、絵を示す。
なかなか難しかったようだ。
4回も挑戦して✖をもらう子がいた。
それでも挑戦してくる。
5回目に丸をもらった。
その子に聞いた。
「何という漢字ですか。」
「目です。」
 
という流れで5問を終え、
「漢字プリント」
に入る。
やはり、15分と持たなかったので、
最後に「難問」を出題。
絵で示しながら
「ゆれる船のほとヘビを合わせた漢字」
ぎりぎり1名が正解した。
(答えは「風」である)
 
授業後、
「先生、また来てください。」
と声をかけてもらった。
武器のおかげである。
2つめの武器は
「漢字文化はこう教える 第2学年」
という書籍である。
「助っ人」にはもってこいの「武器」である。
 
教師には、いくつもの「武器」が必要である。
 
PS
「もの」の武器も必要であるが、
「技術」の武器も必要である。
今回の「丸付け」でも技術を使う。
「列をつくらせない」
ことである。
説明はしない。
さっと、〇か×を付けていく。
さらに、ノートをひきながら、子どもを流していく。
「長い列の後ろには、学級崩壊の亡霊がいる。」
と以前、教えてもらった。
長い列で待たされれば、後方で
「おしゃべり」
が始まる。それは、まわりへ伝播していく。
それを放置することで、学級崩壊への道をたどることになる。
 
このような技術は学ばなければ、得ることができない。
サークルやセミナーでの学びが必要である。
そのような「学び」を得るセミナーが以下です。
 
講座内容です。
①一年間の子どもたちの頑張りをみんあで共有する最高の思い出づくり
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~稲嶺保~

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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