教師のリフレクション

 From:稲嶺保

 

 

家庭科の授業。
「ミシンでソーイング」
の単元なので、
業者から「ナップザック」を注文。
二つの業者から、四つの注文書が届く。
後悔したのは、届いてから。
「工程」が異なる。
スタートが違う。(簡易版はすでに縫われていた)
順番がちがう。(紐通しから、袖から)
混乱していた。
 
説明書ごとにグループをつくり、
グループで読解。(国語の授業のようだ)
それでも、てんやわんやしながら、
本日、23名が完成(残り6名)
 
担任の役割は、
ミシンの修理
ボビンの補充
である。
終わった子たちにやり方を教えて、弟子を増やしていく。
(今回は、2時間×2の短期決戦だったのでできず)
高学年担任が多いので、
ミシンの扱いにも慣れてきた。
家では、一切触れないにもかかわらず、
ミシンの調整がなんとかできるようになった。
(日常ではあまり使わない技術だが、、、)
 
日曜日、
「日本教育技術学会」
に参加した。(一応、学会員である)
今回、国立政策研究所の総括研究官
「千々布敏弥先生」
が講演、シンポジウムに登壇された。
くり返し話されたがの
「教師のリフレクション」
である。
児童にさせるリフレクションに対して、
あまりよい印象をもっていなかったのだが、
少しだけ印象が変わった気がする。
 
リフレクションには、3つの段階がある。
①技術的リフレクション
 既存の知識やマニュアルを実践に適用する
②実践的リフレクション
 教室で起きる事実に従い、その問題解決法を自分で考える
➂批判的リフレクション
 自らの実践の背景にある思想を把握し、それを見直す
 
TOSSの中でよく行う追試は
「技術的リフレクション」に分類されていた。
こう批判された
「自分がなぜ、その実践をやっているのか語れない」
そうである。
追試を行っていた初期のころは、
藁にもすがる思いで追試を繰り返した。
少しずつ少しずつ自分の授業に行かせる部分を見つけていった。
「実践を自分の言葉で語る」のは、ずっと後のことである。
「1,2年では次の段階へ」と話されていたが、
それは難しいと思った。
「実践的リフレクション」がその段階にあたる。
さらに、「批判的リフレクション」になると、
「法則をつくりだす教師」
という段階との説明があった。
 
かなりのハイレベルの実践だと思った。
「法則をつくりだす」ことについて思ったことは、
これまで生まれてきた法則は、
先人たちの生み出してきたものの
「組み合わせ」
である。
よい実践を組み合わせることで
「法則」が生まれると考えている。
だとするならば、リフレクションについても
「技術的→実践的→批判的」と段階をふまだけでなく、
「技術的→実践的→批判的→技術的・・・」
というサイクルを繰り返すのかと考えた。
また、
「技術的→実践的→技術的」もあるだろうし、
「技術的→技術的→技術的→技術的」というサイクルも
必要であると感じた。
個人的な感想である。
 
ただ、学ぶことでしか出会えない内容であった。
学会への参加。
来年は、現地でこのやりとりを味わいたい。
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~稲嶺保~

 

「サッカーのドリブルができない子」

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よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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