行事の後、学級を荒らさないために、、、

From:稲嶺保

 

 

 

日曜日に勤務校は運動会。
その練習。
日中で過ごす時間は
1時間足らず。
だが、疲労感が残る。
 
年齢のせいだろうか、、、
と考えながら湯船へ、、、
 
学校行事も様々。
特に、高学年。
 
修学旅行
運動会
合唱コンクール
学習発表会
 
これらの行事を
2か月半の間に
こなさなければならない。
 
行事の後、
燃え尽きてしまい、
学級が荒れることがある。
 
行事へのエネルギーが
強い分、
すっぽり穴が空いてしまう。
 
学習に対しても
普段の生活の中でも。
友人関係でも
忙しかった分、
どんどん「×」が増えている。
 
それを防ぐためにも
行事後のことを考えた指導
が必要である。
 
そこで1年前に書いた
ブログを見つけたので
掲載する。
 
その時は、高学年であったが、
低学年でも、
話している。
 
2017年1月ブログ
学校行事が行われる。
 
「運動会」
「音楽発表会」
「学習発表会」
 
その行事をきっかけに「学級」をまとめたいと思うものである。
 
これまで何度か挑戦したが上手くいかなかったことが多かった。
 
行事前に頑張る側と足を引っ張る側でもめる。
行事で上手くいってもその後、燃え尽きてしまう。
 
そんな時、埼玉の長谷川先生のお話することができた。
 
大きな行事前には、必ず、
「何のためにその行事を行うのか」
話し合いを行う。
 
初めはどうしてかわからなかった。
実践してみてわかる。
今年、
○運動会
○音楽発表会
で行った。
 
「何のために運動会をするの」
「何のために音楽発表会をするの」
後者は学年でも行った。
 
やはり、「やろうとする気持ち」はみんな持っているのである。
しかし、各自の向かう方向が異なる。
言い換えれば、様々な→(ベクトル)があるのである。
そのベクトルの方向を一つに向かわせなければいけない。
 
そうすると、教師の仕事が少なくなる。
なぜか、自分たちで向かおうとするからである。
まわりが、「やらないこと」を許さないのである。
以前とは異なる。
なぜか、みんなで「やるべきこと」を確認したからである。
全体で確認したことには、友人間での「強制力」が働く。
だからこそ、ベクトルが良い方向を向くのだ。
 
今回、12月に控えた
「修学旅行」
について、実践した。
 
「修学旅行に何のために行くのか」
 
次のような意見が出された。
(見える化するために板書させた)
○思い出を作るため。
○外に行ってマナーを守るためとか団体で行動をできるか知るため。
○いろんな場所を知るため。
○社会にでて失礼のないようにする。マナーを知る。
○勉強だけでなく社会のルール、マナーなどを学ぶため。
○周りの人たちとくらすということを経験させたり、ちいきについてまなんでもらうため。
○いろんなことを知るため。
○ふだんはできない、みんなで泊まるなどして楽しい思い出を作るため。
○きずなを深めるため。
 
自分たちで質疑応答を行い、その後、担任から次のような話をした。(学級通信286号より)
 
 修学旅行は子どもたちが話していたように、「マナーや決まりを守ること」、「友達との友情を深めること」など様々な学習すべきことがあります。その中で、柱となることは「人に迷惑をかけない」ということです。「これぐらいは大丈夫」とか、「私一人ぐらいなら大丈夫」という個人としての考えが、集団に迷惑をかけてしまうことがあるのです。
 4月から「利他」を言い続けてきた6年1組です。だからこそ、今回、
「予想されるトラブル」としてお話しました。全員ができることがあればいいのですが、それは難しいのです。だれかが忘れてしまうことがあるのです。
夢中になりすぎて、一所懸命になりすぎて周りが見えなくなることがあるのです。そんな時に早い段階で優しく気付かせてくれるのが仲間です。
 だれか一人ではなく、一部の人だけでなく、みんなが楽しく過ごせるそんな修学旅行にしたいという願いを込めてお話しました。
 
話し合い後の児童の感想
○私は、修学旅行は、社会に出て失礼のないようにする事だと思います。なぜなら、ホテルでのマナーを守るためなど、社会への準備をするため。
○修学旅行は、次のようなために行く。
 ①周りの人の迷わくを考えながら守るため。
 ②マナーを必ず守るため。
○ぼくは、修学旅行は、いろんなことを知るためだと思います。
○修学旅行にいったら、先生がいっていたように、自分のことしか考えなかったり、周りをみない人が、でると思います。でも、修学旅行は、学ぶために行くことをみんなしっていると思うので、あんなことうぁない、と思います。
 まわりの人にめいわくをかけないように気をつけたいと思います。
○今日の授業で修学旅行はいろんな場所に行って、いろんな事を学んでたくさんのことを知るためだと私は思いました。
○修学旅行は、いろいろとめいわくをかけたり、あばれすぎないようにしないといけないし、いろいろきをつけないといけないことがわかりました。
○修学旅行は、学・・・まなぶという文字が入っているから、やっぱり、遊ぶ、ではなく、学ぶ、ということで、社会のルールを知るためやマナーを覚えるため、団体行動について、団体行動はすごく大事だということを学ぶために、修学旅行をやると思います。
○修学旅行は、きずなをふかめるためでもあるし、社会に出てマナーを知るためでもあるということをしった。きずながふかまると、団体行動もうまくいくし、マナーをちゃんと守ると、大人になってちゃんと失礼なことをしないで、できるというこつがあるからです。
 
ここまでである。
 
学校行事を
学級や学年の
プラスの方向へ導くきっかけにするか、
逆のきっかけにするか、
は、やはり担任次第である。

 

-稲嶺保-

  

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)