「信頼貯金」の授業

 

From:太田輝昭

 

書斎より、、、、

 

土曜日、異動内示が出た。

 

4月から転勤になる、、、、。

 

来月で1年が終了となる。どんな1年だったか、、、。

来年の公務分掌の検討に入る。

 

ところどころで、「次はどんな分掌をやろうかな?」という声を聞く。

 

3月は、1年の締めを早急に終わり、4月からの1年をスタートダッシュをする準備期間だ。”備えあれば憂いなし”である。

 

前回のブログでも書いているが、、、

「トラブルのないクラスにしたい。」まはた、「トラブルの少ないクラスにしたい」と教師は思うもの。

 

しかし、人間は完璧ではない。

まして、子どもも完璧ではない。

 

それぞれの

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人間の成長段階

*********

がある。

 

何かのトラブルは、その人の成長のためにある。

 

「トラブルは起きて当たり前」と思うこと。

 

これが大前提。

 

次に、

「トラブルをなくすため」、

「子どもを成長させるため」の教師の手立てがある。

 

1月、静岡県の伊東市で「信頼貯金」の模擬授業を見た。

 

「信頼貯金」のことをご存知ない方は、次の本を買うことをおススメする。

『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィ―著 キングベア出版

 

成功哲学の書物である。

「信頼貯金」は我々には必要なことである。

 

4月「道徳」または、「学級活動」でやる。

早ければ早いほどいい。

 

「信頼貯金」の価値観を子どもに定着させるためである。

 

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黒板に、「貯金」と書く。

 

発問1 「貯金」について、説明できる人、言ってみて。

指示1 

手をあげる人を指名する。または、教師と目が合った生徒を指名する。

 

説明できた生徒を「そうだ」と誉めて、認めてから、、、。

 

「信頼貯金」って知っている?

 

指示2 「信頼貯金」と隣同士で言い増す。5回言ったら座ります。全員起立。

 

説明1 今日は、「信頼貯金」についての勉強です。

 

発問2 「信頼貯金」って何?書きなさい。ノートに書きなさい。

列指名。発表。

 

説明2 「信頼貯金」の答は後でいいます。

 

西村君は先生に次を言ってきました。

 

西村:「先生、沢が叩いてくる」

先生:「どうした?どこを?」(優しい口調)

 

木村君は、先生に次を言ってきました。

 

木村:「先生、沢が叩いてくる」

先生:「あなた!何かやったでしょ!!!」(強い口調)

 

発問3 先生は西村君、木村君を差別していますか?

していると思う人?していないと思う人?

 

発問4 理由を言ってみて。

指名

 

西村君は、次をします。

「挨拶をよくする」

「友達に優しいことをする」

「進んでゴミを拾う」

「友達、先生が困っていると助ける」

 

木村君は次をします。

「悪口をよくいう」

「よく忘れ物をする」

「友達をイジメる」

 

発問5 先生は差別している?

 

説明3 私たちは、目に見えない貯金を持っています。

 

発問6 何の貯金ですか。

そう「信頼貯金」ですね。

 

挨拶をします。500円の「信頼貯金」が貯まります。

進んでゴミを拾います。1000円の「信頼貯金」が貯まります。

発問7 友達が困っていることを助けます。何円の「信頼貯金」が貯まりますか。

 

逆に、

忘れ物をします。500円の貯金がなくなります。

友達の悪口をいいます。1000円の貯金がなくなります。

発問8 友達をイジメます。何円の貯金がなくなりますか。

 

「信頼貯金」の額で周りの反応が変わります。

 

西村君、木村君から

「鉛筆を貸して!」と言われました。

 

発問9 あなたは、どちらに貸しますか?

なぜですか?

 

そうですね。信頼貯金が高いと貸します。

 

説明4 昔から、”情けは人のためならず”といい、人に良い行動をすれば、巡り巡って返ってくるということです。

これが科学的に実証されました。

「人に親切にすると、2倍返ってくる」という結果がでました。

 

「人は、親切な人に親切したくなる」という「感情」があるのですね。

 

発問10 では、「信頼貯金」を増やすにはどうすればいい?

ノートに書きなさい。

列指名。

 

この1年間、「信頼貯金」の行動を増やして、楽しい学級にしていきましょう。

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「信頼貯金」の価値観を早い段階で教える。

 

そして、「信頼貯金」を定着させるために、さらに、次の手立てを打つ、、、。

 

 

 

ーおおた てるあき

 

 

 

 

P.S.

 

3月24日(土)14:00~16:30 

「全国で学んだプロ女教師の学級経営の秘訣!子どもも教師も学級が大好きになる!」

              於:沖縄産業支援センター

 

3月31日(土)14:00~16:30

「「叱る」は続かないが、「仕組み」は続く!最初の一週間で、一年安定する学級システムを構築する!」

              於:沖縄産業支援センター

 

4月1日(日) 午前 中学高校数学の「黄金の3日間」授業対策講座

         午後:中学高校学級経営「学級開き」対策講座 

              於:沖縄産業支援センター

 

4月14日(土)10:00~12:00

「4月2週目だからできる!チームとして3月を迎える  学級のシステム&年間計画」

          於:沖縄市社会福祉センター

 

 3月24日は、神奈川県から鈴木恭子先生、

 4月1日は、兵庫県から井上好文先生

 にお越しいただいて「授業、学級開き」対策講座を実する。

半世紀、売れ続けている名著!

 

向山の教師修業十年』

向山洋一著 学芸みらい社

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。

 

  

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