From:太田輝昭
自宅の書斎より、、、、
先週、13日(土)パシフィックホテル沖縄で
「NITSカフェ アクティブ・ラーニングを考える」のセミナーに参加した。
小学校、中学校、高校の先生がざっと200名弱。
校種は、高校の先生が多かった。
手を上げて確認した。
校長、教頭、指導主事も参加していた。
勤務校でも、教頭をはじめ、私を入れて6名ほど参加した。
「カフェのごとくに、参加者、講演者と気楽に語り合いましょう!」と、、、
メイン講師の國學院大學の田村学教授が、
「隣と1分間、自己紹介して、、、」
「隣とそのことについて、話しあって、、、」
「隣と感想をいいあって、、、」
「隣と腑に落ちないことを話し合って、、」
と、数多く、参加者との交流があった。
発言することで楽しくもあり、
会場もホットな感じになった。
メインの話に、
田村学教授の
「主体的・対話的で深い学びを実現する授業改善」の講義があった。
多く語られる中で、
その中で、氏の主張として、
「子どもの視点に立って授業研究をする」
「参加者が後ろから見るのではなく、子どもが見える位置で参観する。(後ろで見るのではなく、前の位置で)」
「子どもの発言を記録する」
「何ページにもなる記録をとる。メモを取る」
「参観する側の力量が問われる」
「代案を示す」などが
語られた。
その後、3名の発表者とフロアーによる
ディスカッションでも、
「子どもの視点で授業を見ていく」ということが大きな話題となった。
田村教授からフロアーへの投げかけもあり、
フロアーから、次のような発言があった。
「子どもを見ていく、子どもの視点に立って、授業を見ていく、、、、
我々、教師は、授業をしているわけで、手立てがあるわかで、1時間に教える内容があり、1時間のゴールがあり、
それが実現したのか、どうか、
教師の授業行為を見ていくは自然であり、
子どもの視点で、、、、、
子ども側から見ていく、、、、
子どもを見ていく、、というのは・・・・????
腑に落ちない、スッキリしない、、、」
というような質問があった。
それはどういうことかというやりとりが続いた。
田村教授はたびたび、
「フロアーの隣どおしで、
そのことについて、話あって!」
というようなことをされた。
私は、隣の先生と後ろのの先生が小学校の先生であり、次のようにいった。
『今までの議論は、
とくに、大学教授とかは、
学問的に語られてきた。
「教育論」として、
今の教師の行為は、、、
授業とは、、、、こうですよ。
とか、、、、
指導主事の先生は、
「普通、授業は、〇○をする、、、、
〇〇することは当たり前、、、」
とか、、、
理論で授業を語られてきた。
そうではなく、
「子どもの事実」を見取って、、、
子どもが熱中しているのか、
子どもに力がついているのか、
子どもの動きがいいのか
という「子どもの事実」を見て、
「教師の手立て」が有効か語っていく。
「教師の手立て」(発問、指示なのどの授業行為)を吟味する。
教師の「発問」「指示」が良かったのか悪かったのか、、、
悪かったなら、どういう手立てで、「子どもの動き」が良くなるのか、
子どもが熱中するのか。代案を出す。
「子どもの事実」で授業を語っていく。
教育を語っていく、、
ということではないでしょうか。』
実は、このようなことは、もう30年も前に向山洋一氏が本の中で書いている。
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「子どもの事実」で教育を語っていく
*********
TOSSは、もう30年40年近く前から、
「子どもの事実」で研究してきた。
その発問・指示が子どもの事実から、
良いのか、悪いのか。
悪かったら、
代案は何なのか。
子どもにとって、良い「発問」「指示」
は何なのか。
あくまでも「子どもの視点」に立っての
教師の授業行為を研究してきた。
「子どもにとって効果がある」
それを
教師の共有財産としてシェアしていく。
そのことを長年続けてきた。
田村教授を始め、
やっと、「子どもの事実」から
教育が語られてきたのかなと思う。
今後、現場で
「子どもの事実」から
教師の授業行為が語られていくだろう。
また、我々も「子どもの事実」から
教師の授業行為を語っていきたい。
ーおおた てるあき
P.S.
たまに、
「多くの授業を見て、自分のスタイルを確立して
授業をやっていく」
と主張する人を見かける。
高校に多いかな?
授業をナメテいると思う。
たぶん、その人の授業はグチャグチャになる。
「意味不明~」
「わからん~」
が子どもが連発する。
真面目な子は、我慢して、何も言わないが、、、、
「自分スタイル」ではなく、
「子どもの視点に立って」、有効な教師の手立てを打っていく。
それは、「子どもにとって」幸せなことである。
「子どもにとって有効な授業をしていく」
ことが、我々教師の目指す方向。
それには、絶えず、謙虚に学んで行くという姿勢。
ともに、やっていく。
独善的な我流な教師の手立てではない。
P.P.S.
8月11日(日)
TOSS授業技量検定セミナーin沖縄
県外から20名ほどの教師が来沖する。
「子どもの事実」から産みだされた授業の数々。
講師は、長崎から伴一孝先生、熊本から椿原正和先生
東京から、千葉雄二先生。
詳しくは、こちら。
P.P.P.S.
安心・安全の保険。TOSS保険。
1日20円。
トラブルが起きたときから「弁護士」に相談できる。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。