From:太田輝昭
書斎より、、、
4月に新しい学校に赴任して、1か月あまりが経った。
そんな時に、総合的な学習の時間で、
高校3年生の副担任なので、
副担任のクラスに1時間、入ることになった。
その授業は、
「志望理由書」の書き方
「自己PR文」の書き方
であった。
3年生なので、「進路」を決定する年である。
どのように書かせるか?
以前、全国のTOSSの高校の先生と
「小論文の書かせ方」みたいなタイトルの本を出版しようと計画したことがある。
先行実践をあたり、「小論文の型」を示して書かせることの授業案を提示した。
(本の出版は実現できなかったが、、、)
結構、たくさんの本を読んで、案を書いた。
大学の先生は、受験生の何を見ているのか。
ずばり
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この生徒に「根っこ」があるのか、ないのか。
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その分野に対して、
「強烈に求める」「強烈に学びたい」と考えている生徒か否か。
論文を見ると、すぐ見抜くことができる。
・どこまで考えているのか。
・どこまで深いのか。
・論、事実(小論文)や熱意(志望理由書)が書けているか。
ご存知のように、
今後、大学入試が変わろうとしている。
改革の一つとして、
より「日常の活動」が評価される。
「ある分野に突っ込んで追求している」ことが求められる。
「ある分野に突っ込んでいるか」は論文を見れば分かる。
そんなおり、
生徒が何を考えているのか授業後、調査した。
調査といっても、掃除時間に、女子生徒に聞いた。
「勉強が好きか、嫌いか。」
そこにいた女子生徒、皆、口調強く
「嫌い!!」と言った。
「面白くない!」と、、、、。
前赴任の学校は仕方がないとしても、
今の学校でも、、、、、。
愕然!
勉強が楽しくないということは、
進んで、ある分野を追求しないということ。
毎日の授業が楽しくないんだな。
現勤務校がこのようだから、
90%くらいの子どもは
「勉強嫌い」なんだなと推測する。
「授業は楽しい!」「勉強は楽しい!」と思わせることがキワメテ重要。
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深い「根っこを育てる」授業
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深く、深く、追求したくなる授業。
そんな授業が必要。
保健の授業、4月からまだ3時間(週1回なので)しかやっていないが、
前時間に書かせた生徒の授業感想。
※今年は、2年生、2単元の「性教育」からではなく、3単元の「社会生活と健康」から授業を進めている。
生徒に「根っこ」を入れる授業を1年間、やっていく。
※やはり授業には「教育技術」が必要。
ーおおた てるあき
P.S.
12日の土曜日、「魔の6月セミナー」を開催した。
「算数授業の微細技術」について、
戸村先生に語っていただいた。
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「微細技術」なくして、子どもを夢中にさせられない
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T-timeにセミナー動画を近々、アップする。
T-time詳しくはこちら。
https://t-introduction.jimdo.com/
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。