あなたの指示に、子どもが動かない7つの理由

 

From:太田輝昭

 

自宅の書斎より、、、、、

 

高体連、新人大会が終わった。

夏休み前に、1名、剣道部に入ってきた。

ちなみに、今年も部活動紹介を

私一人で行った。

勤務校2年目、

やっと一人が入部してきた。

 

小学校からやっている生徒。

一対一で、私が面をつけて、稽古をつけてきた。

一人しかいないので、私が相手をするしかない。

 

2週間前に、

近くの高校にお願いをして、

週に1回、一緒に稽古している。

相手校は、剣道専門の先生がいない。

稽古場を提供してもらうかわりに、

相手の生徒に指導もした。

 

さて、新人結果の対戦相手は、

生徒にとって、剣道をはじめたきっかけになった生徒。

中学校の同じ部員で、

その当時、相手が大将。

 

うちの生徒が副将。

中学校時、団体で県準優勝した出身校同士との対戦。

相手の生徒は、沖縄県1の学校に進学。

副将の生徒は、我が勤務校に入学。

 

試合は、善戦したが1本負けを喫した。

非常に惜しい試合だった。

 

剣道は、試合もあるが、

昇段試験という制度もある。

 

「日本の伝統文化継承」という意味合いもある。

 

剣道とともに、私が行っているのが、

「教師道」「授業道」。

剣道と似ている。

 

「技術の組み合わせ」。

「対応の技術」。

「パーツ」で組み立てられている。

 

「毎日が、技術習得の教師修業」・

 

教師の修業の一つに、

「子どもへの指示の出し方」がある。

 

今回のテーマは、

「あなたの指示に、子どもが動かない7つの理由」。

 

子どもが動かないと思っている方のみお読みいただければ幸いである。

動かないのには理由がある。

 

考えられる理由は次。

①「指示を通す」という原則をないがしろにしている。

4月から、

「教師の統率力」を働かせる。

 

統率するとき、

「最初の指示」は必ず、従わせないといけないという原則がある。

その時に、従わせなければ、次、次、次、、、の指示も従わないという結果になる。

 

最初、2回目、3回目、、、と指示を通し続ける必要がある。

それが統率の条件。

 

よく見受けられるのは(女性の先生に多いが)、、、

安易に、指示を述べて、

グチのような

言い方になっている。

 

家庭では、母親の「小言が多い」というが、、、

 

短くスパッという指示がよい。

多くを言わないというのがコツ。

 

②指示を途中で変更する。

思いつきで、指示を出している。

集団を動かすのだから、

リーダーは思い付きで指示をするのを慎む。

 

軍隊ならば、生命がかかっている場面。

リーダーの「指示」は重い。

 

しっかりと考えた上で、指示を出す。

指示を途中で変えると、

「ああ、この先生は、いい加減に

言っているのだな。また、変わるのでは、、、、」

と思ってしまう。

信用されなくなる。

 

③「指示」の内容が、3つも、4つもある。

指示が長い。

指示は、「一時一事」が原則である。

 

たった、一つを指示する。

その後、できたかどうかを確認して、

その後に、次のまた指示をする。

 

例えば、

「教科書を出しなさい」

と指示、確認したあと、

「45ページを開きなさい」そのあと、

「3番を読みます」

というようにである。

「簡明の原則」である。

 

④「褒める」言葉より、「叱る」言葉が多い。

1日、何をほめているか、何回ほめているのかカウントすれば分かる。

自然と、「叱る」のが多くなってしまう。

 

「叱る」言葉が多いと、学級はよどんでくる。

「この先生、うるさい~」となってしまう。

たとえ、良いこと、あなたのためであっても、、、

 

⑤やたらと教師の話が長い。

説教のようになっている。

我が勤務校の体育教官室で他教科の先生が

話をしていた。

 

養老孟司氏の「バカの壁」の本について。

要点は、「説教何時間しても子どもは変わらない」ということ。

「人間とはそういうもの」。

 

説教よりも「語り」がいい。

「語り」で生徒に伝えていく。

 

⑥指示が抽象的。

「教室の掃除が遅いので、今日は早く掃除しましょう」

これでは、生徒は動かない。

 

言葉が抽象的になっている。

「今日は、8分で掃除を狩猟します。

できなければ、〇〇〇をします」

とか。

数字で示す。

それが出来なかった場合、どうするのかを具体的に言う。

 

「できなければ、〇〇をします」を具体的に考えること。

 

⑦指示の言葉が特定の子どもばかりになっている。

子どもは不平等を感じると動かなくなる。

また、

システとして、

早く動くとか、得をするシステムがあると

子どもは率先して動く。

 

何気ない5秒くらいの指示だが、

奥が深い。

 

あなたは、考えて指示を出している?

思いつきはアマ教師だよ。




ーおおた てるあき

 

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定四段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

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