From:太田輝昭
運動の不器用な子は、学級に必ず1人~3名ほどいる。
不器用な子は、なにかとできないから、「運動嫌!」となってしまう。
(発達障がい児に多い)
「友達はできるのに、何で、、、、僕だけ、、、、」
これらの傾向は、小学校入学時から発生する。
人間は比較能力がある。
他人と比べてしまうという特徴である。
友達と比べて、できない、できるで判断してしまう。
比べてできないから、「僕は運動苦手!」と自己暗示をかけてしまう。
「運動は苦手、嫌!」と暗示をかけた子は、その通りの「運動嫌い」となってしまう。
これは人間の本能的なもの、、、、
そこで、重要なのが教育。
教師はそんな子をどうする?
そうだ。
勘所がいい先生ならこう答える。
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①ほめる。励ます。
②スモールステップで、できるようにする。
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ほぼ、これが教師の仕事。
できない子が一生懸命頑張っている姿を「愛おしいという気持ち」。
「人間としての美しさ」を感じる教師。
教師ならこの感覚をもっているはず、、、、。
できない子は、主に、「手と足の協応動作」が苦手。
ケンパーをやってみればいい。
ケンケンパー、ケンケンパー、
ケンケンパ―、ケンケンパー、ケンケンケンケンケンケンパー
ケンパー、ケンパー、ケンケンパー
ケンパー、ケンパー、ケンケンケンパー
ケンケンパー、ケンケンパー、ケンケンケンケンケンケンパー
できない子は、リズムがグチャグチャになる。
ケンかパ―で頭が混乱してできなくなる。
子どもの実態がすぐ分かる。
「子どもの観る目」としてプロとして知っておく技術である。
さて、さて、、、、、
できない子をできるようにするにはどうしたらいいか。
「ほんの少しの成長をほめる」ということは重要。
さらに、できるようにするために、「すぐれた教材を使う」という方法がある。
すぐれた教材は、「できない子への配慮」がされている。
例えば、「スーパーとびなわ」。
①グリップが長いので、持ちやすい。回しやすい。
②輪がもつれない。(もつれない工夫がされている)
(日本体育大学の先生、木の専門家、なわとびを研究している人の意見も取り入れられたすぐれもの。)
協応動作が苦手な子は、「縄跳び」ができない。
手とジャンプのリズムが作れないからだ。
マタギ越しから、、
二重とびへのステップ、、、、
なわを持たずに、手拍子でする、
足の体側を手で叩いて拍子をとるという方法もある。
手の拍子と足のリズムがあってきたら、なわを持たせてさせるというステップを踏む、、、
少しずつ、ハードルを上げていく。
できるたびにほめて上げる、、、
さらに「スーパーとびなわ」は「なわとび級表A、B」がついている。
「子どもが自分で次のステップにチャレンジしていく」というステップが刻まれている。
できる子は、次のステップに次々にチャレンジしていく。
運動量もハンパない。
汗びっしょりになる。
「すぐれた教材」を使うのも、プロの腕である。
ー太田輝昭
P.S.
「スーパーとびなわ」は、中学校・高校で、部活動でも取り入れられている。
「なわとび」は運動効果が高いと言われている。
①リズム感を養う。
②手首、腕を鍛える。
③持久力を鍛える。
などである。
特に、スポーツは「リズム感」が大切。
体育の時間でも部活動でも「なわとび」は効果的。
「スーパーとびなわ」はこちらから。
http://www.tiotoss.jp/products/detail.php?product_id=7
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。