居心地のよい学級への手立て

From:稲嶺保

 

 

月曜日の朝。
教師も、子供も、
身体が重い。
 
そんなときは、
「視写」がよい。
以前は、
「うつしまるくん」
という視写教材を採用していた。
 
国語の単元が
「わたしたちにできること」。
提案する文章を書くのが
ゴールである。
 
①テーマを決める
②調べる
③文章にまとめる
 
大きく3つの作業に別れる。
苦手な子にはハードルが高い。
そこで、
二つのコースを準備した。
A 自分のテーマを決めて書く
B 教科書の内容を写す
得意な子は、A を選ぶ。
苦手な子は、Bである。
そこにも、ステップを用意する。
「まるっきり写すのではなく、変えられるところは変えなさい。」
何を変えるか、
①学校名、名前
②きっかけ
③提案すること
それぞれに応じて、まとめることができる。
 
苦手な子には、
「そっくり写しなさい」
だけである。
月曜日の1時間目「国語」。
落ちついた30分だった。
 
学級では、毎年、日記を書かせている。
ある子がこんな日記を書いてきた。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 〇月〇日金曜日、今日は〇年〇組の4月と7月を比べて変わったところを書きました。
 1つ目はクラスのふんいきです。4圧は、クラスに上下関係というか、この男子はこわい、この女子はこわいというのがあったようにかんじます。ですが、今はそれがどんどんほどけていっているようにかんじています。
 2つ目は、クラスのだれかがしゃべるとちゃんと聞こうという気持ちが強くなったように、かんじています。会社活動の時も◇◇さんが声をかけると聞いてくれました。(ちょっと圧もあるかもしれない。)
 私は、これが〇年〇組のほこれる強さで、他のクラスにも自慢できるところだと思うので、これをどんどん増やせるようにクラスみんなでがんばりたいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
男女仲のよいクラス。
高学年になるとどうしても離れてしまう。
そこで、意図的に仕組みをつくる。
①座席の配置
 通常なら男女一列で並べる。
 自学級は少し違う。
 男女
 女男
 男女
 女男
 男女
のように座席を配置している。
同姓に話しかけると、
隣がほっとかれてしまう。
斜めに話しても、
両側の異性が視界に入るように配置している。
 
②ペア活動、班活動を増やす
特に「班活動」である。
4人一組の班。
週ごとに「班長チェンジ」を行う。
1週間の責任者である。
 
この班で、リレーのチームも編成する。
清掃当番や給食当番も
班のメンバーがほぼ一緒である。
席替えもなかなかしないので、
話す機会が増える。
 
③全員遊び
担任も一緒に遊ぶ、、、
と言いたいところだが、最近は審判である。
先日は、
「鬼ごっこ」
を一緒にした。
・・・・苦しかった、、、
 
学級の居心地がよい。
比較的うまくいっている証拠である。
 

 

~稲嶺保~

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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