学級経営を支える3つの土台

From:稲嶺保

 

 

 

最近、少し時間があると
図書館へ。
  
数年前から、
市立図書館が歩いて
「5分」
の場所に移転してきた。
 
勝手に
「自分の書庫」
だと思っている。
専ら読書の中心は、
「絵本」
今週末、神戸での
「日本教育技術学会」
に向けて。
 
小学生の頃、
「本を読まなかった分」
調べながら、
実は楽しいで読んでいる。
今度はいつ行こうか、
そんなことを考えながら湯船へ、、、
 
「学級経営を支える土台は?」
と聞かれたら、
何と答えるだろう。
 
間違いなく
「授業」
である。
毎日ほぼ6時間。
学校で過ごす3分の2が
授業である。
 
その授業の安定が
「学級」を安定させる。
 
しかし、
「授業」は難しい。
子どもの
「できる」
「わかる」
を生み出さなければいけない。
 
そこで、
「学級経営を支える土台」
として
「授業+α」
で考えると自学級では
3つの要素が考えられる。
 
1 一人一役制
 
すべてを担任一人で
行うことは難しい。
 
一人行おうとすると
子どもたちを待たせる
「空白時間」
も生まれる。
そこで、子どもに役割を分担する。
・配り担当
・号令担当
・プリント担当 等
それぞれ一人一役を
与え
「プロフェッショナル」
になってもらう。
 
「〇〇さんがいないと困る」
という状態を学級に作りだす。
一人一人に役割を与えることで
「自己肯定感」
を高めることにもつながる。
 
2 百人一首(かるた)
 
今回、2年生担任なので、
「百人一首は難しい」
と考え、イラスト入りの
「五色名句かるた」
からスタートした。
 
もう、学級経営に
「かるた」を取り入れて、
10年以上になる。
 
最初は、
「人から薦められるまま」
に行っていた。
「伝統文化に親しませる」
こともある。
 
しかし、学級経営で考えると
「教師の音を入れる」
ことができる。
 
「音を入れる」とは、
教師の声を聞く場を作ることである。
 
百人一首には、
「ルール」がある。
その一つが、
「先生に“はい”以外の声が聞こえたらお手付きです」
である。
 
このルールがあるおかげで、
教室は
「静かな空間」
に変わる。
その時に、
「音を入れる。」
例えば、
「うかりける ひとをはつせの やまおろしよ」
と上の句を読む。
かるたには、
「下の句」が書かれているので、
覚えていない子は、
「教師の声」
を聞くしかない。
 
そこで「間」を少し長くとる。
ほんの少しだけ。
すると、
子どもたちが教師の方に目を向ける。
「先生、早く読んで。」
であり、
「先生、どうしたの?」
である。
 
「教師の声」
を待っているのである。
これが
「音を入れる」
である。
これが
授業でも生きてくる。
 
教師の声を聞く体験
を何度も行う。
私の場合は、
毎日、行う。
そこで、
「聞く(音を入れる)」
体験を何度もさせることによって、
「聞く」を覚えさせていく。
 
以前、ある先生から
「声を鍛えるには百人一首がいい」
と聞いたことがある。
「通る声」
「張りのある声」
を身につける修行にもなる。
 
 
もう一つの要素は、
長くなったのでいつかお話する、、、
 
PS 百人一首について
先日のサークルで
ある先生から問い合わせがあった。
「百人一首のやり方」
である。
 
ということで、
次回のサークル(1月12日)に
「百人一首の指導ステップ」
を扱う。
もし必要ならば
「青札学級セット」
(現在9セット残っています)
の貸し出しも行う。
もし必要な方は、連絡をください。
さらにPS
学級経営について
今年度、せっかく
「低学年担任」
をさせていただいている。
もう2度ないかもしれない、、、
ということで
今年の学びを伝える場として、
4月に
「教え方セミナー低学年会場」
を開催する。
(4月6日沖縄市開催)
「学級経営」を中心に
「教科のシステム」
簡単な「酒井式」の絵も
扱う予定である。
よければ、ご参加ください。
 

 

-稲嶺保-

  

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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