学級崩壊を防ぐ武器を手に入れる

From:稲嶺保

 

 

 

秋休み明け初日。
何をするか?
 
「4月と同じ」
である。
忘れているだろう
学級のルールを
再度、入力する。
 
「学校に来る目的」
を少しエピソードを加えて
話した。
 
学級のルールも
修整を加えた。
リセットのかかる
「休み明け」
だから、入力されやすい。
 
6時間目まで
ニコニコ過ごすことが出来た。
 
気持ちよく帰宅し、
今日も湯船へ、、、
 
学級崩壊。
学級の慣れた時期に
行事の忙しい時期に
起こりやすい。
6月
11月
2月
が要注意である。
 
これまでも
何度か目にしてきた。
幸い学級ではない、
と思っている。
 
教室が荒れている。
いくつもグループが教室にある。
ものがなくなる。
 
何よりも
教師の指示が通らなくなる。
 
どう対応するか?
 
空き時間の教諭が見回りに来る。
管理職が張り付くこともある。
 
以前、専科の空き時間3時間
すべてを隣の学級で
授業したこともある。
 
ただ、変わらない。
一日すべて常駐することは
できない。
 
結局、荒れる。
学級担任を通して、
手を打たなければならない。
しかも、可能な限り
初期の段階で。
 
向山洋一氏は、
「万策尽きるまで」
と話される。
 
その一つの策が、
「百人一首」
である。
 
「???」
 
ほとんどの教師が
「百人一首ぐらいで。」
と思う。
私もそうであった。
 
先週届いた
「教育コミュニティ」
で広島県の笠井美香先生の
論文を見つけた。
 
最初は、札を場に置かせるのも大変だった。でも、やり始めたら、すぐに熱中した。私の言うことを静かに聞く子供たちに、私は、何度も「嘘じゃないのかな?と思った。そのうち子供たちは、私の詠み方を面白がるようになった。子供たちに、ルールがすっと入っていくようになった。そして、五色百人一首をしていない時も、私の指示をよく聞くようになったのだ。五色百人一首は、言われていた通り、クラスで大流行した。冬には、たくさんの保護者が五色百人一首を購入した。「なんて楽しいのでしょう」とお手紙をいただいた。
「教育コミュニティ2018年秋号」より
 
私も同じであった。
読み方も
自己流。
本で読んだことを
そのまま行った。
 
半信半疑だった。
「子どもたちはゲーム感覚」
だから、盛り上がると思っていた。
 
ただ、空気がちがう。
怒鳴り散らしていた授業
とちがうのだ。
 
子どもたちが
耳をすませて、
教師の声を待っている。
 
上の句と下の句の
間を長めにとると
数人が振りむく。
教師の声を
待っているのだ。
 
それから、
12年。
学年は変わっても
毎年、行っている。
 
学級を安定させる
最強のアイテムである。
 
PS
もちろん、中には
上手くいかないこともある。
特に、
発達凸凹を持つ子は。
負けるを嫌がってやらない。
負けたから相手を殴った。
札を破り捨てた。
 
それでも工夫し、
子どもたちを統率するために
行い続けた教師がいる。
それらを学ぶのが
サークルである。
 
さらにPS
「百人一首」と聞いても
どう初めていいかわからない。
そんな人をサポートするために
「百人一首セット」
を貸し出しでいる。(無料)
 
声をかけてくれれば、
サークルでその指導を
紹介することもできる。
 
ちょっと気になった方は
ご連絡ください。
もしかしたら
「一生のアイテム」
になるかもしれません。
(担当:稲嶺、件名:百人一首)
 

 

-稲嶺保-

  

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)