丁寧な説明だからといって、頭に入るとは限らない

From:太田輝昭

 

書斎より、、、、

 

最近、ニュース(コロナ感染者に関する)に敏感だ。

教師もニュースに釘づけになる。

 

水曜日に、総理から 

緊急事態宣言が再延長の話が持ちだされた。

それを受けて、翌日に正式決定。

30日に延長された。

 

我が勤務校においても、13日以降も分散登校がなされる。

とりあえず決まっているのは、26日(日)までだ。

今回は、3年生も分散登校になる(今までは、入試準備のため毎日、登校していた)。

 

授業時数も足りず、

オンライン授業もどうするかの検討に入らざるを得ない。

各教師も対応が迫られている。

このような状況だ。

(オンライン授業の実力が急務だ)

 

さて、さて、、

今日は、「丁寧な説明だからと言って、頭に入るとは限らない」という話をする。

よくよく子どもを分析してみる。

 

教師が丁寧な説明をする。

教師は丁寧な説明をすれば、子どもが分かる

と大概の教師は思っている。

果たしてそうだろうか。

 

私の経験からも

予想よりも、子どもが分かっていない場合が多い。

 

もちろん、エリートの子どもは分かっている。

すべての子どもがエリートであればよいが、

現場では、様々な子どもがいる。

どんな子どもでも教師は教育する責務を負っている。

 

多少できの悪い子どもでも、できるようにさせるのが教師だ。

できの悪い子どもでも

「教師の言ったことが分かるように」すること。

このことは必須だ。

 

しかし、

現場では、

「先日、言ったでしょ。聞いていないあなたが悪い」

と片づけられてしまうことがある。

これでは、あまりにも子どもに優しくない。

 

まして、特別支援を要する子どもには、

「長い説明は厳禁である」。

ほぼ全く頭に入っていないと理解した方がいい。

 

では、どうするか。

「一時一事の原則」である。

沢山のことを言っても頭に入らないから、

一つの時に一つの事を指示することになる。

 

「教科書を出して、63ページの3番をやりなさい」

では、3つのことを指示していることになる。

これを分解して指示をする。

 

「教科書を出しなさい」

出したことを確認して、次の指示を出す。

「63ページを開けなさい。」

63ページを開けたことを確認して、次の指示を出す。

「3番に指を置きなさい」

指を置いて、隣と確認をする。

 

このように、一つの時に、一つの事を指示して、確認して授業を進めていく。

このようなことをしないならば、置いてけぼりになってしまう子どもが出てくることになる。

見過ごすと、授業についていけず、

子どもを見過ごしていくと、

落ちこぼれの子どもが出てくる。

その後は、不登校になっていく。

 

傷口が広がった状態をつくってしまうと

修復できない状態になったり、

学校全体で膨大なエネルギーを消耗してしまったり、

教師も疲弊する状態になりかねない。

 

傷口が広がる前に手を打つ必要がある。

(事前の対策が必要である)

 

教師の指導の中で、

「一時一事の原則」は極めて重要になる。

これは、日頃から自分を磨いていかないとできるようにならない。

   


 

ーおおた てるあき

 

 

 

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定五段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

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