やんちゃへの11の対応方法

 

From:太田輝昭

 

自宅の書斎より、、、

 

新年度準備が着々と進んでいるころだと思う。

私も新学校に少しずつ慣れてきている、、、。

 

さて、このブログ等は、

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さて、さて、、

去年、反響のあったブログを紹介する。

 

反響?


「良かった。面白い!」というもの。

やんちゃ君への対応は、30くらいはある。

その中の11を紹介する。

 

************* 

日常の教師の最大の悩みは、「やんちゃ君が言うことを聞かない」ということである。

 

何度も同じことを繰り返す、、、、。

 

「昨日、言ったでしょ!」という言葉が教師から、頻繁に出てくる。

 

・・・

 

「やんちゃ君」をどのように「しつけ」ていくか。

教師の力量の一つである。

 

 

やんちゃ君への対応を考える前に、

まず、特性を理解する必要がある。

 

 

①教師の言葉尻をとる。

「先生、○○と言ったから、やった、、、」など。

「本意」と別のところの「ほんの些細な教師の言葉尻」を理由に主張してくる。

 

 

②悪友を作っていく。

悪いことを友達と一緒に行う。友達を誘う。

「一緒に、○○をやろうぜ!」など。

 

 

③悪友を作って、集団で言うことを聞かないようにする。

学級で、「教師」VS「クラスメイト集団」の構図を作るのが上手である。

 

 

④真面目にできない。すぐ、イタズラをする。イタズラを楽しむ。

ふざけるのが多い。

 

 

⑤落ち着きがない。そわそわする。動き回る。

 

 

⑥教師の言ったことをすぐ忘れてしまう。

 

などなど、、、。

 

 

学級には必ず「やんちゃ君」が存在する。

 

「やんちゃ君」への対応は、心して対応しないと「やんちゃ君」に「やられ」てしまう。

 

学級がグチャグチャになってしまう。

 

そのためにも、日常からの取り組みが重要になる。

 

11の対応方法を紹介する。

 

 

対応方法① 「できた!」感を授業や、あらゆるところで教師が仕組む。

 

やんちゃ君の特性として、「物事をやりきった感」を持っていない。

 

ごくごく「小さな成功体験」を積ませることで、やんちゃ君の心が満足していく。

 

成功すれば、教師は多いに「ほめる」。

「できたね~。やったね~」

 

「ほめる」ことによって、「やんちゃ君の心」をしっかりつかんでいく。

(「やんちゃ君の心をつかむ」ということは一番重要。つかまないと、言う事を聞かなくなってしまう。)

 

 

対応方法② 先生という「権威」を見せる

 

これは、対応方法というよりも全体を貫く「教師の姿勢」といってもいい。

 

いろんな場面で、「生徒と先生は違う」、

「先生は、最終責任者であり、決定者である」という姿勢を見せる必要がある。(「威張る」ということではない)

 

それには、教師の服装であったり、姿勢であったり、「弱い存在」を見せるものではない。

 

たとえ指導に自信がなくても、生徒の前では、「自信たっぷり」に見せる必要がある。

 

また、生徒への話も、「目を先生に向けなさい」「手に持っているものを置きなさい」「おへそを向けなさい」「身体を先生に向けなさい」など、先生の話を聞く態度を示してから、伝える。

 

先に述べた服装においても、だらしのないカッコウをしてはいけないし、「ふけ」がついている正装をしてはいけない。

 

いろんな場面で、「権威を失う行動」をしてはいけない。

 

「権威を保つ」姿勢を常に、生徒に見せる。

 

 

対応方法③ 教師の言葉尻をとってくるので、「安易に約束をしない」。

 

「先生、○○のように言った。約束した」とやんちゃ君の言葉から出てくる。

 

例えば、球技大会で優勝すれば、「焼肉パーティーをする」みたいなことがよく出てくる。

その場合も約束できるなら、「やるよ!」と言ってもいいが、約束できないなら、「やらない!」とハッキリ伝えた方がいい。

 

 

安易な約束をしたばっかりに、その約束を破ると、その時点で「信頼関係」を失い、教師の言うことを聞かなくなってしまう。

 

 

対応方法④ やんちゃ君よりも教師がやんちゃになる。

 

やんちゃ君は、自分よりも「やんちゃな人」の言うことを聞く。

やんちゃ君をコントロールしたければ、教師がやんちゃ君以上のやんちゃになる、、、、

と言っても、、簡単にできないので、

 

やんちゃ君は勝負が好きなので、

やんちゃ君に勝てるものをやんちゃ君に仕掛ける。

 

やんちゃ君も仕掛けるのは得意だから、「○○先生、やってみて!」と仕掛けてくる。

やんちゃ君は先生と勝負したいと思っている。勝ちたいのだ。

 

先生が負けて、やんちゃ君が勝てば、「○○君、すごいね」とほめてあげればいい。

逆に、教師がやんちゃになって、やんちゃ君に仕掛ける。

「○○、では、さっきは、これをやってから、次、これやってみよう。先生と勝負してみよう」

 

やんちゃ君に勝てるものを仕掛ける。

 

やんちゃ君との駆け引きである。

 

そして、教師が勝っていく。

 

一つでも勝てば、やんちゃ君の教師に対して見る目が変わっていく。

見る目を変えれば、やんちゃ君も教師に従ってくる。

 

 

対応方法⑤ やんちゃ君の「弱点」を見つける。

 

やんちゃ君はプライドが高い。「弱み」を見せたくない。「弱み」につけこまれるのが嫌だからである。

 

その特性を逆に、教師は利用する。

例えば、やんちゃ君が野球をしていたとする。「監督は怖いから絶対に従う」と弱点を見つけたとする。

 

「わかったよ。○○君。先生の言うことを聞かなければ、先生は監督と友達だから、○○君のことをすべて監督に報告します。先生は、何でも伝えるのが好きですから、、、。それで、いいですか?やりたくなければ、監督に伝えます。いいですね」と言う。

 

やんちゃ君も「苦痛なこと」はイヤである。

苦痛を避ける方に動く。

それを利用して指導する。

 

 

対応方法⑥ やんちゃ君を「孤立」させて闘う

 

やんちゃ君は、悪友を作るのが上手である。

悪い誘惑を級友にして、誘って、実行していく。

学級での決め事、取り組み事項など、

日ごろの生活で、教師は、やんちゃ君の悪友を分断していく。

 

やんちゃ君の弱点は、「友達からの孤立」だから、「友達からの指摘」はとても苦痛である。

 

教師はやんちゃ君と対峙していく場合、「教師」VS「やんちゃ君を中心とした集団」 の構図を作らないように、学級の中間層をつかんでおく。

 

悪いことをしたやんちゃ君へは、孤立させて、学級の集団を教師側の味方につけて、対峙していく。

 

 

対応方法⑦ 教師が時間を守る。(授業時間など)

 

やんちゃ君は、「遊ぶ時間」に執着している。

遊ぶ時間の確保はうるさい。

 

教師は授業時間をしっかり守るということが重要。

授業時間を延長するというのは、やんちゃ君からの信頼を失う。

 

日常から、教師も生徒に時間に対してうるさく言っていると思うが、やんちゃ君の時間をしっかり守らせるには、教師もしっかり時間を守る必要がある。

 

また、時間に関して、帰りのショートホームルームも短い方がいい。

 

早く帰らせるためである。自由な時間を与えるためである。

「その代わり、授業や、やるべき時間はしっかりやってもらう!」という暗黙のメッセージを伝える。

 

 

対応方法⑧ 「目は口ほどにものをいう」と言われるように、口で伝えるよりも「目力」でやんちゃ君に伝える。

 

一般的に母親はよくしゃべる。「細かいことにうるさい」と子どもは感じている。マイナス的な言葉を大量に伝えると、人は聴きたくないから、聞き流すとい方向に向かう。

 

我々教師も同じこと。日常的な指導において、マイナス的な言葉を大量に言うよりも、言わない方が効果があることもある。

 

教師の「目線」でメッセージを伝える場合もある。

生徒を見ることで、コントロールする。

 

 

対応方法⑨ 「通らない指示」を出さない。

 

やんちゃ君にとって、「指示が通らない」という習慣を作ってしまえば、学級崩壊になってしまう。

教師は一度出した指示には従わせなければならない。

 

4月、5月にもし、従わない指示を出してしまえば、それが、「慣れ」になって、1年間ずっと従わなくなってしまう。

 

やんちゃ君にとって「できない指示」を出さない。

やんちゃ君が「できる指示」を与えていく。ほんの少いさなステップの指示の積み重ねで、指導していく。

 

 

対応方法⑩ 長い説教をしない。「ダメ」なことをやった場合、「短く叱って」、気持ちよく自分の否を認めさせる。

「ダメなものはダメだ」ということ。

 

悪いことをすれば、「事実報告」「謝罪」「今後の方針」を述べさせ、「償い」をさせる。ネチネチした説教をしない。きっぱりとした指導が後々、悪い感情を残さない。

 

 

対応方法⑪ 最後は、日ごろから鍛えないと難しいのだが、、、

「リズム・テンポ」のある授業をする。

 

「苦痛」(怒鳴ってばかり、教師の説明が長い)の授業ではなく、「出来た感」のある心地のよい「リズム・テンポ」のある授業をするということ。

 

授業が楽しいとやんちゃ君の精神が安定する。

 

これは、セミナーに参加して、よい授業を見ないとできるようにはならない。

 

 

以上、11の対応方法。

 

ご参考あれ。

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ーおおた てるあき

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 

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