一億円の価値ある教材

From:稲嶺保

 

 

 

今日はオフ。
午前中は映画。
「ボヘミアンラプソディ」
よかった!
皆が進める理由が分かった。
 
午後は家族で食事。
ゆっくりすることができた。
それから湯船へ、、、
 
「一億円の価値ある教材」
と話しているのは向山洋一氏である。
 
その教材とは、
「五色百人一首」
である。
 
論文「五色百人一首〜十八年間やって一億円の価値はありました〜」
(『教室ツーウェイ』2014年12月)
で次のように書かれている。
 
五色百人一首ほど、すごい教具はない。
 第一に、子どもたちが熱中する。毎日やってほしいとせがまれるほどである。
→そのとおり、熱中する。
「先生、今日はかるたやらないの?」
と子どもから声があがる。
 
 第二に、「遊び・競技」であるから、クラスの中に「ルール」が確立するようになる。
→「遊び」に対して、
子どもはシビアである。
ルールを守らない
と一緒に遊ぶことができない。
 
インチキには厳しい。
そこで、子どもたちは、
「ルール」を学んでいく。
 
 第三に、「やんちゃのわがまま」が激減して、クラスがまとまる
  ようになる。
→そこには、
教師の「目」が必要である。
全体に対して
「はい、意外の声が聞こえたらお手付きです」
と話しながら、ヤンチャを目で制す。
 
「わがまま」を見逃さないから、
みんなが安心して取り組める。
 
 第四に、百人一首の読み手、すなわち運営は教師がやるから、教師の指示、指導が通るようになり、教師の権威が確立する(読み手を子どもにしては駄目である。市販の読み方テープを使っても駄目
である。)
→教師の「読み」でコントロールする。
以前も書いたおぼえがあるが、
教師が「間」をあけると、
児童の視線が集まる。
教師の声を待っているのである。
 
それが授業での
「指示が通る」
ことにつながる。
 
 第五に、「負けを認められない」発達凸凹の子どもが、やがて
  「負けを受け入れる」ようになる。
→負けて
「札を投げる子」
聞いた話では、
「札を引きちぎる子」
もいたそうだ。
 
そんな中でもやり通す。
熊本の先生は
「100回で負けを受け入れられるようになった」
と論文でまとめていた。
 
もちろん、教師の手だてがあっての
「100回」
である。
 
残り3つは以下
 第六に、「暗唱する」ようになり、知的なクラスになる。
 第七に、保護者から喜ばれる。
 第八に、卒業して五年、十年たっても喜ばれる。中学・高校での
  古文の授業に役立つ。
 
向山氏は最後に以下のように述べている。
五色百人一首は、慣れてくれば(上達すれば)一試合、数分で終わる。短い時間、すき間時間で、いつもやることができる。
 向山学級では、毎日のようにやっていた。
 問題なのは、教師が指導できないということである。
 これは、「学習する」しかない。
 百人一首を、やったことがある人なら、子どもがやっているのを見学するか、映像を見て説明してもらえば、すぐにできる。
 やったことがない人は、TOSSサークルか、セミナーで、三十分ほどの学習会、練習をすれば、始められるくらいの力はつけることができる。
 多くの教師が、五色百人一首によって、学級崩壊を立て直していった。
 
私が学級に取り入れて、
「13年」
になる。
初期の頃は、
「時間が空いたら」
の実践であった。
それを
「国語の一パーツ」
に位置付けていった。
それとともに
教室に落ち着きがでてきた。
暗唱へのチャレンジが増えた。
何よりも、
「教師の指示」が通るようになった。
 
「学級崩壊を立て直す」
と聞いた時、半信半疑で始めた。
今では、授業の
「重要パーツ」
である。
 
PS
前回のサークルで要望があった。
「百人一首のやり方」
を学びたいとのことである。
そこで、今月のサークル
1月12日(土)10時~
(沖縄市社会福祉センター)
で百人一首を取り上げる。
 
よければご参加ください。
(もちろん無料です)
 
さらにPS
東京教育技術研究所では
1月11日より感謝祭(セール)。
その中で、
「百人一首スタートキット」
を扱っている。
以下である。
基本的に
五色百人一首は
「2人に1箱」
取り札が必要である。
30人学級なら
半分の「15セット」。
15セット購入すると
教師用の「読み札」が
プレゼントされる。
購入する前にご相談ください。
 

 

-稲嶺保-

  

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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