授業の発問は、どう生まれる

From:稲嶺保

 

 視力検査が予定より、

ずれ込み休み時間に実施。
 
終了後、
トイレを済ませ、
あなたなら、何をしますか?
 
「机の上のものをしまいなさい。」
 
これで、
子供たちはピンときます。
すぐに
「チャレラン会社」の女子が
「先生、ウィンクキラーやりたいです。」
とその手には会社の予定表が。
ちょうど、
「7月13日 ウィンクキラー」
と書いてある。
 
もちろん、OK。
ただ、盛り上げてからでないと、
楽しめない。
担任が仕切っての、
「たけのこニョッキ」
時間制限を設けて、3回行った。
その後に、バトンタッチ。
 
鬼を3人決める。
みんなに目をつぶらせて、
会社メンバーが
そっと肩をさわる。
それが鬼の合図である。
 
私も2回目の鬼にさせてもらった。
「ウィンク」で
3人をアウトにした。
担任が楽しく参加することで
盛り上がる。
 
国語「夏のさかり」
季節の言葉を学ぶ教材。
短歌と俳句が紹介されている。
 
一つを扱う。
 
めざましき若葉の色の日のいろの
揺れを静かにたのしみにけり
       島木 赤彦
 
先日のサークルで模擬授業した。
一通り音読させた後、発問。
3つはいつも通り。
①季節は、いつですか。
②季語は、何ですか。
③強調しているのは何ですか。
 
その後に、発問を行う。
 
何を発問するか?
できるだけ、割れる発問がいい。
多様な意見が出る発問がいい。
 
考える。
考える時に土台になるのが、
これまでの学びである。
書籍での学びはもちろん、
サークルでの学び、
多くはセミナーで得た
講師からの学びである。
 
私の発問は二つ。
④「若葉の色」と「日のいろ」
 同じでいろで書き方がちがうのはどうしてか。
 
⑤「揺れ」ているのは、何ですか?
 
サークルで行ったところ、
次の意見が出された。
 
「若葉の色は、緑や黄色などはっきりとした色で、
 日のいろは、光ではっきりしないいろだから。」
 
「葉がゆれている。」
「光がゆれている。」
 
そこで終わると勿体ないので必ず
「理由」を書かせる。
どうしてそう思うのか、を文章にする。
それを発表して、交流するのである。
 
様々な教科で理由を問うていると、
問いをした後に
「先生、理由を書いていいですか?」
又は、
「先生、理由書くんでしょ。」
という声がするようになる。
 
ちなみにこの問いに答えはない。
答えを導くことではなく、
「意見に根拠を持たせる」ことが
ねらいである。
 
もしも、答えを聞かれたならば、
「美しい方」
が基準になるかな。
(これもセミナーでの学びである)
 
PS このような学びを得るセミナー案内です。
どれか興味のあるセミナーに参加されて、
雰囲気を感じてみてください。
 
自宅にいながら学べる
「ZOOM」
を利用しての開催です。
 
① 8/ 2(日)AM向山型算数
算数のみのセミナーです。
全学年の教材を扱います。
河田孝文先生、林健広先生、石坂陽先生など、以前、沖縄でセミナーをされた先生方が講師です。
 
② 8/23(日)中学JAPAN
中学高校の各教科を扱います。
長谷川博之先生や加藤心先生が講師をされます。
 
③ 8/29(土)AMライフスキル
特別支援の小野隆行先生、河田孝文先生の他、感覚統合の著書を書かれている
福田恵美子氏も登壇されます。
 
④ 9/ 6(日)向山型国語 開催時刻を決定していただく
沖縄に何度もお越しいただいている
伴一孝先生、椿原正和先生、長谷川博之先生が講師のセミナーです。
 
⑤ 9/19(土)理科・社会 
午前 社会
谷和樹先生、石坂陽先生が講師のセミナーです。
社会科の全学年の模擬授業があります。
 
午後 理科
小森栄治先生、千葉雄二先生が講師です。
 
⑥ 9/21(月)サマーセミナー
HPは、これから公開予定。
ほぼ全教科の授業を学ぶことができる。
上記のセミナーのほぼすべての講師が授業を行う。
それぞれが、「とっておきの授業」「最新の授業」を紹介する。
10年以上連続で参加しているが、授業を見るだけで、本を何十冊分も賢くなる。
TOSS最大のイベントです。
 
上記のHPをご覧ください。

 

ー稲嶺保ー

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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