From:太田輝昭
2カ月前から、ネットを高速通信に変えたので、スタバにあまり行っていない。
自宅から、、、
勤務校の文化祭。
高校野球の甲子園出場経験何度もある野球部監督のクラスの生徒を監督(A先生)と一緒に出しものをした。
出しものといっても「生涯スポーツ系列」の運動好きの生徒である。
「グラウンドゴルフ」の担当となった。
通常、A先生のクラスだから、指導はA先生が行っていた。
「グラウンドゴルフ」の中身の準備を私が行うことになった。
文化祭前日。
段取りをして、25名の生徒を動かした。
A先生から次のように言われた。
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今日は、よく生徒が動いた。しっかり仕事をしていたのでびっくりした。
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この生涯スポーツ系列の生徒は、いろいろな生徒がいる。
全員部活に入っているわけではない。
帰宅部もいる。
やんちゃであり、教師の指示に従わない生徒もいる。
よくけんかをしたり、問題行動をおこしたりするやんちゃな生徒ばかりだ。
A先生の目から見ると、
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普段、動かない生徒が、いつもより動いていたので驚いた
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ということだった。
私は何気ない普段通りのことをやった。
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①誰が
②何をするのか
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を明確にした。
また、
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③いつまでに終えるのか
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を示しただけである。
それも黒板、プリントに書いて、視覚的にも分かるようにした。
実際、次のようにした。
文化祭1週間ほど前、
25名の生徒に、
①文化祭で何をするのかを伝えた。
「グラウンドゴルフ」
②役割分担を黒板に書き、誰が何をするのかを決めた。
次を黒板に書いた。
1 クラブ、ボール等の準備片づけ、コース決め 4人
( )( )( )( )
2 商品買い、抽選係り 5人
( )( )( )( )
3 結果集計、記録、順位、掲示係 3人
( )( )( )
4 装飾係(机、いす、鉛筆、消しゴム、その他の準備含) 7人
( )( )( )( )( )
( )( )
5 賛美係 5人
( )( )( )( )( )
6 テント準備、片づけ(全員)
希望者が多い場合は、じゃんけんで決めた。
誰が、何をするのか。「自分は何をするのか」を自分の意志で選択させた。
文化祭前日。
担当者とリーダー、役割分担のプリントを配布した。
各担当の仕事を短く指示をした。
特に、装飾係と結果集計係に関しては、黒板に絵を書いて何をするのかを具体的に指示をした。
2時過ぎに準備を終え、清掃に入るので、それまでに終えるように指示をした。
終わらない場合、残ってやることも伝えた。
そして、動かした。
たったこれだけのことだが、誰が何をやるのかが明確だから生徒は動く。
明確でないなら、生徒は動きようがない。
生徒が動かないならば、教師の指示の出し方がよくないと思った方がいい。
指示の出し方がよくなければ、生徒の動きはグチャグチャになる。
生徒を見て、自己の足りなさを知る。
ー太田輝昭
P.S.
年度締めの時期になってきた。
2月、3月は新年度準備に入る。
入るといっても教師の頭にいかに学級像、授業像を入れるかである。
イメージと言ってもいい。
「段取り力」が1年を制する。
この2月、3月にしっかり準備したいものだ。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。