「いじめの構造を破壊せよ」

 

From:太田輝昭

 

温泉の休憩室より、、、、、

 

温泉から上がったところで休憩。

 

歳をとってくると、疲れがたまってくる。

若いときは、猛烈に働いていた。

単著を書いたり、編著を書いたり、

共著もたくさん書いてきた。

 

誰でも歳をとるのは不変の真理。

歳をとると、働けなくなる。

 

身体が動かなく、、だんだんと、、

そして、疲れもたまる。

 

解消するために、湯船に浸かって、疲れをとる。

定期的な私の習慣。

 

また、マッサージを受ける。

ほっとする。

 

さて、さて、

手元に、『いじめの構造を破壊せよ』

がある。

向山洋一氏の名著である。

 

歳をとって動けないときに、

「技術」を持っていると、子どもへの対応の仕方、

指導の仕方が活きてくる。

(※若い時は、勢いでできるが、、、)

 

引用する。

*******

子供集団には教育力がある

 

差別の状況の発生は、最初は小さなものです。

となりの女の子と机をほんのちょっと離すとか、

その子といっしょのグループになるのを避けるとかー

ささいなことなのです。

 

そして、その小さな発生の時に、それをとりあげる

のは教師の仕事です。

 

その仕事を簡単にいうと、次ようになります。

 ーーーーーーー

A 小さな差別を見のがさないでとりあげる。

B 差別を批判するときは、「お説教」ではなく、

クラス全員を味方につけつつ行う。

C 批判はたたみかけるようにする。

ーーーーーーー

 

若い教師の陥りやすいまちがいは、自分一人で

やってしまうことです。

 

クラスの子どもたち全員を、教師の味方につけながら

やるのを忘れるのです。

 

例えば、ある男の子が、いじめられている女の子

を殴ったとします。

教師がその男の子を、くどくど説教すると、

多くの場合、男の子はふてくされます。

あれこれ、いいのがれをします。

 

他の子はあきてきて、教室はさわがしくなります。

一度、二度ならシーンとするでしょうが、回が

重なれば騒然としてきます。

 

こんな方法は、あまり効果がないのです。

私なら、殴った男の子を教師の前に立たせます。

みんなの目がその子を見ます。

 

そして、一人一人に「女の子を殴ったことをどう

思いますか」と聞きます。

どの子も「良くない」というようなことを言います。

 

中には、子分みないな子がいてかばうかもしれません。

そういう時は、この問題が一通り終わってから、

かばった意見をとりあげます。

 

こうして、クラスの一人一人が立って、男の子の

批判を口にするのです。

 

これはこたえます。教師の言うことには平気だった子も

クラスの友人の声には動揺します。

 

このように、「子供集団」には、教育力があるのです。

「子供集団には教育力がある」というのは、教師の世界

でさまざまな形で実践されています。

 

「綴方的教育方法」もその一つですし、「全生研」も

その一つです。「大四小の児活」もその一つです。「知的

学級集団研」もそうです。

 

「子供集団に教育力がある」ということを前提としながらも、

その後の「教育の組み立て方」は、それぞれに違っています。

 

一人一人の批判が終わった後で、「今のクラスの友達の意見

についてどう思う」と聞きます。

 

その子は、反省らしき言葉を述べるはずです。

その子にとって、教師の批判は耐えられても、クラス集団へ

の帰属を拒否されることは、耐えがたい苦しみだからです。

 

「集団への帰属」という意識は、本能といえるほど強いもの

です。

ですから、「集団には教育力がある」のです。

 

教師は、「子供集団には教育力がある」という原理を使い

こなさなくてはならないのです。

 

ところが、この点にはまったく無頓着な教師も多いのです。

 

かつて「学生運動」を経験した層は、良かれ悪しかれ「自立」

という問題と「集団」という問題を体験しなければなりません

でした。

 

「学生運動」が後退して、かなり年月がたちますが、「自立」

や「集団」のことについて、無理解の人も多くなったのです。

 

その点、子供の方が、「集団の教育力」を使いこなします。

典型は、「小学校高学年女子」です。

 

この頃になると、教育力の弱いクラスでは、特定の女子がグループ

を作り、何人かをそこからはじくということが生まれます。

 

この状況は、子供自身では決して直せません。一たび生まれたら、

教師が爆発するしかないのです。

もし、グループの一人が反省して、「仲間はずれ」をなくそうと

すると、反省した子が仲間はずれになるのです。

 

これは、グループのリーダーとて例外ではありません。

自分たちの作ったルールに、自分たちがしばられているのです。

 

こんな時、教師がそれを発見し、「仲間はずれ」にするルールを

こわさなくてはならないのです。

 

(続き、「いじめをえぐりだす方法」「いじめと闘う方法」等

が書かれている。書籍をお読みください)

*******

 

子供心理を理解したうえでの「教師の対応方法」である。

 

どこで、どのように闘うのか、

学び、実践することで身に付けていく。

 

書籍を何度も読み、視写して、身に付けていく、、、。

自分に言い聞かせている。

 

温泉でゆるみ、本を読んで引き締め、、、

ゆるみと引き締めの繰り返しで成長していく。




ーおおた てるあき

 

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定四段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

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