運動量を確保する体育

 From:稲嶺保

 

月曜日の朝1時間目が
「体育」である。
担任は、出勤するとすぐに
「運動着」に着かえる。
子どもたちも、登校すると
「体育着」に着かえる。
 
それでも、運動場に向かうと
遅れる子がいる。
運動場ならば、
「鉄棒」→「縄跳び」→「主運動」
の順である。
遅れてくるのは予想通りである。
きちんと
「遅れてすいません」
と言って、入るよう指導している。
教室でも同じである。
もちろん、担任が遅れた時も
「遅れてすいません」
で入る。
どんな事情があろうとも、
「遅れた」ことに違いはない。
だからこそ、運動場で遅れた子は、
ダッシュで向かってくる。
(担任がこわいせいもあるのですが、、、)
 
12月に入り、体育が
「ベースボール型」
である。
男子は大喜びだが、
女子は微妙。
組み立てを考える必要がある。
まず、準備運動は
「キャッチボール」
もちろん、男女ペアが基本。
苦手な方に合わせて距離をとること、
相手の胸に向かって投げること
を指導する。
以下の流れ。
①ノーバウンド10回
②ワンバウンド10回
③フライ(山なり)10回
④ゆっくりゴロ10回
⑤速いゴロ10回
 
そこから、試合に入る。
ただ、「野球のルール」では難しい。
簡単にする。
一塁線上にコーンをたてる。
A 10m(1点)
B 15m(2点)
C 20m(3点)
打った後、コーンをまわって返ってくる。
相手チームの「アウト」のコールがなるまえに
ホームベースに戻ってくれば、それが得点になる。
 
アウトの仕方も変更する。
通常ルールで行えば、
上手な子だけ
男子だけ
の守備になってしまう。
「全員が動く」(運動量)
が必要である。
グランドの真ん中にコーンを1つ置いておく。
打ったボールを取ったら
コーンから全員が一列に並ぶ。
▲〇〇〇〇〇〇〇〇
そこで「アウト」のコールである。
打ったボールがどこに行っても
それを持って、コーンに集まる。
なかなかの運動量である。
今日も寒かったが、
汗だくになって帰って行った。
 
まだまだ、細かいルールがある。
これは、オリジナルではない。
写真の書籍
『動画で早わかり「教科担任制」時代の新しい体育指導』
の「ゲーム・ボール運動編」(学芸みらい社)
からの学びである。
 
書籍をもとに
動画と学習カードを児童と確認。
それから、「授業」に入るので、
指導がスムーズである。
 
児童の指導する際、
教師の引き出しが必要となる。
このような
「指導の引き出し」
今回は、
「書籍」
であるが、これをいくつ持っているかで、
児童を満足させられるかどうかが決まる。
昔のように
「試合だけさせておけばいい」
体育のゲームは通用しない。

 

~稲嶺保~

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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