From:太田輝昭
書斎より、、、、
先日、学級担任に次のように言った。
「今日の保健の授業で、
男女で「間違い探し自己紹介ゲーム」をしました。
男女の仲をつくるように。
男女、少し恥ずかしがっていました。」
勤務校では、伝統の「親睦運動会」というものがある。
男女ペアになって、ダンスをするというもの。
必ず男女で手をつなぐ場面がある。
そのために「クラスの男女の仲をつくる」仕掛けをする。
私はクラス担任ではないが(副担任)、授業で取り組みをしていることを担任に伝える。
子どもの成長は、教師間の連携が必要。
授業の取り組みの様子を担任に伝えた、、、、。
さて、さて、
今日は、『子供を動かす法則』という書籍を紹介する。
子供を動かすためにとても参考になることが書いてある。
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1 子供を動かす法則とは何か。
青年教師のとき、次のような体験をした人は多いであろう。
子供たちに写生をさせようとして校庭に連れ出す。
画板をかかえ、絵の具を持って子供たちはウキウキと先生の後に従う。
若い先生は子供たちに説明する。
「ここで、写生をします」
そういったとたん、子供たちは歓声をあげて四方八方へ散っていく。
それは生き生きとした一つの教育の場面だ。
だが、それから若い先生のテンテコ舞いが始まる。
子供達の質問が、あれこれと個別的に出てくる。
「先生、裏庭に行ってもいいですか」
「先生、グループでかいてもいいですか」
「先生、暑いので教室に入ってもいいですか」
ひとしきり、あれこれの質問に追われる。
たまに、クレームがつくこともある。同僚からだ。
「体育の授業中なので、もう少し端で書かせてくれませんか」
「教室の外で大声をあげていて授業のじゃまになるのです」
そして授業が終わる。
子供たちを集めるのがまた大変なのだ。
早く終わった子はもう片づけている。「先生、休み時間にしていいんでしょ」としつこく聞いてくる。
一方、まだかきあげてない子もいる。片づけの途中の子もいる。
学級全体がバラバラの状態になっている。
一応全員を集めようとして、先生は大声を出す。
「早くしなさい。みんな待っていますよ」
時には、バラバラの状態で終了する。
終わった子は休み時間にして、途中の子供に一人ひとり声をかけて歩くのである。
そうこうしているうちに、次の時間が始まる。だが、まだ全員が集まっていない。
教室は騒然としているのである。
こんな体験をした人は多いだろう。
まず、ほとんどの人が経験していると思われる。
これほどひどくなくても、これに近い例はいくらでも見られる。
これはどこが悪いのだろうか。
教師はしばしば、子供の責任にする。
「子供が悪い。しつけができていない」
子供の責任にする教師は、いつまでも、技量が伸びない。伸びようがないのである。
だから、中堅、ヴェテランになって「子供の責任、地域の責任、家庭の責任」にする教師は技量が低い。
また、そういう教師は研究もしないし、本も読まない。「他人の責任」にしていれば、勉強をする必要もない。
自分の責任として考えるから、何とかしようと思うから、研究もするし、本も読むのである、、、
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さて、上記の写生の場面、教師はどうすべきなのか?
あなたならどういった場面でどのような指示をする?
また、そのことで子供がどのように動く?
このような場面は多々、ある。
良書なので1冊、持っておくことをおススメする。
法則を知って指示を出すのと、知らないで出すのとでは子供の動きが激変する。
ーおおた てるあき
P.P.S.
6月8日(土)
再度、山本東矢氏に沖縄にお越しいただく。
郵便セミナーとセットでセミナーを実施する。
近々、案内公開する。
P.P.P.S.
安心・安全の保険。TOSS保険。
以下から。
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。