我々はなぜ、学ぶのか?

 

From:太田輝昭

 

美味しいコーヒーを読みながら、、、、

 

あなたは毎日が楽しいですか?

子どもと接する。

授業をする。

部活動をする。

生徒指導をする。

 

「楽しくない人生」ってありですか?

私は「楽しい人生」を歩みたい!強く思う。

 

「楽しい日々」を過ごしたい!

毎日の授業が苦痛なら、そんな人生は嫌。

 

あなたが苦痛を感じているなら、

子どもも同じように苦痛を感じる。

 

「教師の思い」は伝染する。

 

あなたが「授業が苦痛」を感じていれば、

子供も「授業が苦痛」と感じる。

 

同じように「子どもも幸せ」になってほしい。

毎日を楽しく過ごして欲しいと思う。

 

170年前、エジソンは、

「夜、ずっと明るい光が続かないかなあ。

そうすれば、人は喜ぶだろうなあ」

と考え、「電気」を発明した。

我々も子どもが「勉強楽しい!」と

思う授業をする。

 

そうすれば、

教師も生徒も

毎日が楽しくなる。

 

先週、管理者による「授業観察」があった。

同僚の体育教師8名にも指導案を配布した。

(保健の授業。他の体育教師も「管理者の授業観察」は

保健。)

私は、多大な労力をかけてもいないのに、

「これ、略案ではないね。分厚いね。」

と、数名から言われた。

 

時間講師の女性体育教師は、私の授業を見学にきた。

授業の様子を映像で撮って、持ち帰った。

「他の体育教師にも見せる」と言う。

 

終了後、

「すごい授業ですね!」と。

もちろん、楽しい授業だった。

 

エジソンが電球を発明すれば、

それをこぷーして、

同じように作成すれば、光、照らされる恩恵は多くなる。

コピーするのは、エジソンの労力からすれば、

ごく僅かな労力でよい。

 

「教師が学ぶ!!」って、そういうこと。

すべての恩恵は、子どもが受ける。

 

「苦痛な授業」の被害は子どもが受ける。

「学ぶ」というのは、

「自分」も「子ども」もハッピーにさせるため。

 

「学び続ける」と段々と自分の授業が良くなっていく。

 

以下、指導案の1部を紹介する。

「1単元」「2単元の目標」「3単元の計画」

「4本時の目標」の次に、

「5本授業について(授業の主張)」

「6本時の展開」を書いた。

 

※本校は、「カリキュラムマネージメント」の研究指定校と

なっている。テーマの中に、「表現」が入っている。

「表現」について、管理者から「授業に入れるように!」という指示があった。そのことについても言及した。

 

「5本授業について(授業の主張)」を紹介する。

※そのまま、掲載する。

**********

 5.本授業について(授業の主張)

  (1)生徒観 (省略)

 (2)教材観 (省略)

 (3)指導観

  ① 「主体的・対話的で深い学び」の「主体的」について(「対話的」「深い学び」については、今回は省略する。長くなるから。)

 

 生徒が「主体的」に学んでいくためには、「勉強が楽しくなくてはならない」。人は、楽しいことしかやらない。人間の性(サガ)である。孔子は、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」と説いた。「知る、分かる」よりも「好き」が上位であり、「好き」よりも「楽しい」が上位である。「勉強が楽しいかどうか。」(「心底、楽しいかどうか。」である。「心底」である。大人も子供も同じ。また、「学」に関しての目標が具体的に、明確になった場合に、生徒は動く。そうならない場合、主体的に動かない。言われるから動くとか、嫌々、受け身的に動くというのはある。本校は素直な生徒が多いから、言われれば動く子は多い。「心底」「学びは楽しい!」と思うかどうか、である)。

  

「学力問題」が度々議論されている。その議論の中核は、「家庭で学習しない」というものである。なぜ、家庭で学習しないのか?

 

生徒は、「勉強」が楽しくないと思っているからだ。「学び」≠「楽しい」から勉強しない。つまり、「主体的」とならない。『小学生の子が勉強にハマる方法』など、本が数多く出版されているが、「ゲーム」や「ネット(ラインなど)」「マンガ」に生徒はハマっていると推測する。「勉強にハマらないと勉強しない」ということ。

  

 だから、我々教師の仕事は、「授業が楽しい」。「勉強が楽しい」、「勉強にハマる」と思わせることが「肝」になる。このことを議論すべきだ。「楽しい」の次に、「力をつける」という順番になる。

  

 誤解ないように、「楽しい」というのは、教師がギャグを言っての楽しさではない。「知的に楽しい」「知的追求に楽しい」ということである。(探究学習といわれているが、知的に追及するから楽しい!!そのような生徒を育成するということ)

  

 「探究」に関しては、総合的な学習の時間がメインであり、各教科で年間を通して取り組むことはできない。(部分的なことはある)

  

 本授業は、そのような意義、目的で、「生徒の心に届く楽しさ」で、授業を組み立てる。楽しさは、「発問」「指示」「説明」「教材提示」「語り」等を楽しくなるように、興味が持てるように、「巧み」に「組み合わせ」、「配列」する。その組み合わせの「妙」を観察して、見抜いていただければ幸いである。(すべて計算されている。それが授業計画案ということだけど、、、)

  

② 保健学習の目的

  「保健」は「雨降り保健」、保健は低調だ。」「保健はモノ知り博士を作るのではない」と、、、もう40年、50年前から、言われ続けてきた。(保健学の書籍を読めばわかる。) 保健の目的は、「行動変容」にある。保健の授業を受けて、「健康になろう!」「健康的な習慣に生きよう!」と行動化されることを近年、重視されている。これらは、1960年くらいから言われて続けており、WHO(世界保健機関)は、1994年(25年前)から、学校の健康教育に「ライフスキルの習得」をうたっている。ライフスキルとは、「生き方」教育のことであり、望ましい「生活習慣」のことである。

 この「ライフスキル」と近い概念が「道徳教育」である。「ライフスキル」と「道徳」は密接にからみあっていると授業者は考えている。新学習指導要領の大きな柱として、「道徳の教科化」がある。(義務教育)。

  

高等学校での「道徳」は「各教科や学校行事などの学校全体で取り組む」となっている。

 本授業は、「日本人の気概」を教える授業である。「道徳」といっても過言でない。

 先にも触れたが、授業の組み立ての「妙」で、生徒の心に、「火」がつく(行動化したいと思う)授業の組み立てをしている。生徒の「心」に届けるためには、「力ある授業」が必須である。

   

③ 「表現」について

  新学習指導要領で「何ができるようになるか」で「育成を目指す資質・能力」で次が示されている。

  a 知識及び技能が習得されるようにすること

  b 思考力、判断力、表現力等を育成すること

  c 学びに向かう力、人間性等を涵養すること

 先だって、北海道の浦河高校の佐藤友洋氏の「探求をコアにした横断的なカリキュラム」では、

 a 横断的に、現代の問題

 (テーマ)を探す時間(知識をインプットする時間。おそらく数時間かかるだろう)

 b 「問い」を立てる時間

 (思考し、どんなテーマがいいかを模索する時間。2、3時間は必要だろう)

 c 調査、データ収集時間

 (テーマに沿って、課題解決にむけて調査データを得る時間 活動。5時間~7時間は必要だろう)

 d 収集したデータを整理、まとめる時間

 (データをまとめる時間 まとめる段階。4、5時間は必要だろう。)

 e 収集したデータをテーマに沿って、分析、考察している時間

 (思考、判断、意見の主張をする段階。2,3時間は必要だろう。)

 f 今までの取り組みに関して、まとめる時間

 (←ここでやっと「表現」という課題になる。4時間くらいは必要だろう。)

 g まとめたものをさらに、パワーポイント等を作成し、発表する時間(表現)

 (作成するのに、4時間、クラス全員発表するのに、2時間くらい必要だろう)

 という流れになる。

  

「表現」は「知識(インプット)」を得ることから始まり、「思考、判断」というプロセスをとり、最後に配置される。

 途中、「表現」は部分的にはあるが、最終ゴールになっている。

 最終ゴールが

 ーーーーーーーーーーーー

 何ができるようになったのか。

 ーーーーーーーーーーーー

  という評価になる。どのくらいのレベルで「表現の力」がついたかが重要になってくる。

   他方、あたかも「表現」となると、解釈はいくらでもできる。あらゆることが「表現」に結びつくからである。

  どんな表現の力」がついたのかが最後に問われる。

  

新学習指導要領で、「ひとつのまとまった単元。10時間、15時間とか、18時間とかのまとまりで考え、段階を踏まえたうえで、一連のプロセス(単元計画)を踏まえての「資質能力の育成」となっている。単発的な授業だけでは、「つくろっている」にすぎず、生徒に身に付けたい「表現」をつけさせることはできない(一連のプロセスを描かなければならない)。今回、指定された授業観察日時で「表現」と考えると、最終ゴールの「表現」はずっと先になる。本授業は、35時間目の17時目で、3学期に向かって、現在の段階での取り組みでの提示となる。(ご了承いただきたい)

  

以上、これらのバックボーンを踏まえての授業展開となる。

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ーおおた てるあき

 

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定四段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

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