子どもに力をつける教材

 From:稲嶺保

 

昨日、日本教育技術学会へ参加した。
パネリストの先生から
次のお話があった。
「学校は子どもも、大人も失敗ができる場である」
 
ここで言う「失敗」とは、
「チャレンジ」
である。
 
子どもたちは、チャレンジすることでミスが発生する。
授業でjamboardやスプレッドシートを使用すると
〇勝手に情報が消される
〇付箋を大きくしたり、小さくしたりイタズラが始まる
そのような過程を通じて、
子どもも学び
教師も工夫を加える。
ミスが発生する前に
恐れて何もしなければ、
また、別のトラブルが発生する。
ならば、「チャレンジ」しての失敗が
子どもも、教師(大人)も成長させてくれる。
 
学会は午後から、
午前中は、勤務校の
「学習発表会」
であった。
3年ぶりの開催。
学年の演目は以下。
 
①ボディパーカッション
②「くちびる たいそう」まどみちお
③合奏「カントリーロード」
④「枕草子」春夏秋冬を各学級で
⑤各学級の発表
 1組 「はい」
 2組 「まんじゅうこわい」
 3組 「桃太郎を方言で言うと」
 4組 「マダムになろう」
⑥雨ニモマケズ
⑦合唱「命がはばたくとき」
 
①③⑦は、音楽の授業で、
それ以外は、国語の内容である。
国語の内容は、
「話す・聞くスキル」
からのものである。
学級では、
毎時間、以下のシステムで授業を行っている。
① 漢字スキル
② 「話す・聞くスキル」
③ 辞書引き
④ 教科書音読
⑤ 教科書の検討
その一つのパーツが
「話す・聞くスキル」である。
 
5分程で
いくつもの詩や短い文章を音読する。
何度も音読しながら、
子どもたちの頭の中には
「暗唱」のコードが入っていく。
全員の前で「暗唱」に挑戦する。
普段、なかなか発表できない子も挑戦する。
普段、自宅で「音読」などしない子も
「音読」をしてくる。
「暗唱」へのチャレンジの楽しさを知ったからである。
 
ここで担任として、
困った子が起こる。
暗唱へ挑戦する子が多くなる。
挑戦する子が多くなれば、「時間」がかかる。
「5分」の予定が、伸びてしまう。
「雨ニモマエケズ」など、一人1分近くかかる。
うれしい悲鳴である。
自学級では、
奇数日→1,2号車
偶数日→3,4号車
と分けて、暗唱を行っている。
 
今回の学習発表会は、
この成果を披露する場である。
「本来」の学習発表会の形である。
 
ただ、ユースウェア(使い方)がある。
それを学ぶことで教材の力(効果)を
2倍にも、3倍にもしてくれる。

 

それを学ぶのがサークルの模擬授業である。

 

~稲嶺保~

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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