子どもを成長させる12か条

From:稲嶺保

 

 

 

運動会終了。
低学年担任初である。
見えなかったことが
見えてくる。
 
昼食休憩。
気になってテントで待機。
保護者と会えずに
困っている子がいるかもしれない。
予想通り3人、戻って来た。
 
高学年では
見えない世界である。
ちなみに、
教え子の6年生ではいたのだが、、
 
でも、さすがである。
学年主任
は心得ている。
しっかり見届けて、
職員室へ戻っていった。
 
運動会でPTAリレーに出場。
身体が重い中、湯船へ、、、
 
運動会は
様々な場面が見える。
 
テントの下、
狭い空間では、落ち着かない。
ちょっかいを出す児童がいる。
 
それを注意しても
教師が離れれば、
またくり返す。
 
指導よりも
「成長」させなければならない。
 
「活かそう!発達障害脳」長沼睦雄著(花風社)
で、紹介されていた
「発達障がいを持つ子どもを成長させる12か条」
を再度、見直してみた。
ちなみに紹介していたのは
「神田橋修治氏」である。
 
(1)問題行動をなくすことより、適応行動を促す
(良いほうを膨らます)
 
教室での指導を考えてみる。
 
担任不在時のトラブル。
事情を聞き、謝罪させる。
毎日そのくり返しである。
時に、
怒鳴り声
をあげる。
それでも、変化はない。
 
しかし、
「もし、イライラしたり
 いやなことがあったら、
 先生のところにいらっしゃい。」
と、トラブル前に
「先生、〇〇くんが、、、」
と言いに来ることが
できるようになった。
(もちろんトラブル0ではない)
 
〇〇はダメ
よりも、
〇〇してみようが
残りやすいようである。
 
(2)こだわりは否定せず、生かす方法を考える
 (こだわりを生かす)
 
指導すると
ふてくされた顔をするS君。
 
いつものことである。
「なぜか?」
自分が悪いことはわかっている。
でも、
「相手にも悪いことがある」
と思っている。
 
「〇〇がぶつかった」
(その前にSがぶつかった)
 
「〇〇が文句言ってくる。」
(その前にSが文句を言う)
 
自分の行動よりも
相手の「悪いこと」にこだわる。
 
そんな時は、まず受ける。
「そうか、
 そうだったんだ。
 そう思ったんだよな。」
 
以前、長崎の伴先生に教えてもらった
「3回受ける」
である。
 
その後、
「S君には、よくないことはなかった。
 もし、あったらそれを先に謝って
 自分の言いたいことは言ったらいいなぁ。」
 
もちろん、穏やかにである。
できれば、S君の体にふれながら。
 
少しずつ落ち着いてくる。
上手くいくと、
ふてくされた顔から
笑みがこぼれる。
 
(3)禁止するときには、どうすべきかを教える
 
4月、まず
「掃除のやり方」
を教えた。
何をすべきか知っている。
そのうえで、
「さぼり」が見られる。
 
本人はさぼりと
思っていない。
 
「掃除中にさぼっている人が
 いる時は、先生が時間が図ります。
 その時間分、のびのびタイム(休憩時間)に
 読書してもらいます。」
 
掃除中、担任が腕時計を
見ていたら注意である。
今の行動が
「掃除ではない」
ことに気づかせる。
 
気づいた時は、ニコッとして
「〇分間読書」
と伝える。
笑顔がいい。
相手も笑顔にできたら
さらにいい。
 
あと、9つあるがここまでにする。
おススメの書籍である。
ぜひ、お読みください。
 
PS
先週、サークルを開催。
最近、
「模擬授業」に参加するメンバーが
増えてきた。
以前、1人(私)で模擬授業していた。
それが、徐々に増えだしている。
授業が上手くなる唯一の方法が
「恥をかく」
である。
東京のセミナー200名の前で
叱られたこともある。
初めての検定で授業後、
30分手汗が止まらなかったこともある。
 
今の自分があるのは
恥をかいてきたからだと思う。
まだまだ、「上手い」には程遠い。
サークル仲間とともに
恥をかき続けていく。
授業が上手くなるために、、、

 

11月23日(金)10時~
勤労感謝の日(公休日)ですが、
サークルを行います。
(沖縄市社会福祉センター2階)
「道徳をやってほしい」
との要望がありました。
「〇〇をやってほしい」
の要望があれば、
可能な限り応えていきます。
よければ、ご連絡ください。
 
 tamochi15@gmail.com
 

-稲嶺保-

  

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)