特別支援対応「そう来ましたか」

From:稲嶺保

 

 

 

台風24号が去った月曜日。
登校すると、
「先生、停電だった!」
の声が飛びこんでくる。
 
週明けはこんな調子。
週末の出来事が
話したくてしょうがない。
いくら話しても
休み時間で足りない。
 
そこで、
朝の会がいつも
5分ほど余るので、
「指名なしで発表。
 週末の出来事。」
 
強くなったものだ。
学級の8割は
自分で立って発表する。
残りは、担任から
「〇〇さんは、どうだった?」
とふると、すっと話す。
 
子どもの成長を感じ、
今日も湯船へ、、、
 
特別支援対応で以前、
教えてもらった言葉がある。
 
「そう来ましたか。」
 
子どもの行動に対して、
教師が驚くと、
間違った情報が
子どもに入力される時がある。
 
だからこそ、
教師は、常に余裕を持って、
事にあたらないければならない。
と、言いつつも
怒鳴ることもあるのですが、、、
 
今日の学年会で
同学年の先生から
「反発する子がいるんです。」
と相談を受けた。
 
以前の対応を思い出したので、
伝えた。
以下である。
 
反発する子に
正面から指導しても
「火に油」
聞いているふりをしても、
入力されていないはずです。
 
私は、
間接的に指導しました。
 
A君に言いたいのだけど、
近くにいるB君に向かって、
「もう片方の手は、
 ノートを押さえて書きます。」
と伝える。
 
直接言うよりも、
しぶしぶ従う。
そこで、すかさず、ほめる。
「素直に聞けたことがえらい。」
 
また、反発する子の多くは
全体の前で反発するが
教師と1対1では異なる。
 
指導されている時は別だが、
こちらが優しく話せば、
その子も優しく話す。
 
そこで、情報を入力していく。
 
「もし、〇〇の時、
 みんなになんて声をかけてもらったいい。
 素直に聞けそう?」
 
それをくり返して、
その対応を担任が行う。
 
全体の前で
言ってもらうこともありである。
 
みんなにやってもらいたいこと
その子にやってもらいたいこと
は共通する。
 
それを意識させることにも
つながる。
 
特別支援対応。
「これで完璧!」
と思えるものは存在しない。
 
何よりも多くの事例を知り、
「そう来ましたか。」
と余裕をもって
対応する心がまえが
必要である。
 
PS
今朝の「台風の日」スピーチ。
ある子がこう話した。
「先生、昨日、
 お父さんが命がけで
 コンビニに買い物に行ってくれた。」
子どもたちは、
素直である。
家庭での話を素直に届けてくれる。
よい面もあるが、
困ったことも起こるだろうな。
保護者にとっては、、、

 

 

-稲嶺保-

  

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)