声を出す活動3つのステップ

From:稲嶺保

  

 

 

17時から体育館へ。
金曜日の
職員バレーボール大会
に向けての練習。
 
終了後、
たっぷりの疲労感、、、
年齢には勝てず、、
そのまま湯船へ、、、
 
授業は、討論の形になることにあこがれる。
 
向山氏の言葉である。
 
討論の授業は
一朝一夕にできるもの
ではない。
 
その前のステップ
が存在する。
 
伴一孝氏は、
「1,2年生の段階で
 声を出す活動が十分
 行われていない。」
と話されていた。
 
討論だけでなく、
発表においても、
歌でも、
「声を出す活動」
が必要なのである。
 
それが
次の3つの活動
である。
 
1 音読
 
当たり前のことである。
しかし、
音読する場
を作りださなければならない。
 
教科書教材の音読
はもちろん、
以前にも紹介した
「話す・聞くスキル」
でも行う。
 
ただの音読だけでは
飽きる。
 
一文交代読み
二文交代読み
男女交代読み
・・・・・・
 
様々な読みがあるが、
最近、よく行うのが、
「たけのこ読み」
である。
 
1文
又は
1連
だけを選んで読ませる。
 
次は、
2文(2連)
 
次は、
3文(3連)
とどんどん増えていく。
 
子どもたちは
ニコニコしながら
音読する。
 
どんどん
読む部分が増えることに
ワクワクしながら読む。
 
少しずつ
自分の意思で
立って読むことに
慣れていく。
 
2 指名なし朗読
 
1人で読むのは
音読が苦手な児童にとっては
相当な「圧」がかかる。
 
音読させるならば、
まず、
「列指名」
である。
 
列で順序よく
読ませていく。
 
教室では、
「ヘビの道」
と呼んでいる。
 
国語はもちろん、
算数でも同じ。
 
「ひき算のひっ算」
 
「まず、何をしますか?
 〇〇〇さん」
「位をそろえます。」
 
「次に、何をしますか?」
「一の位の計算をします。」
 
どんどん列で答えていく。
 
道徳でも、
生活科でも同じである。
 
これらで十分、
発表の土台をつくってから、
「指名なし朗読」
である。
 
物語や説明文などを
1文ずつ読んでいく。
自分が読みたい部分で
立って読むのである。
 
最初は、難しい。
得意な子が
どんどん立っていく。
 
苦手な子は
なかなか立てない。
 
そんな中で、
発表を「ゆずる」子が
出てくる。
 
そんな子をほめる。
価値付けをする。
 
「〇〇さんが
 発表をゆずってくれました。
 自分よりも発表が少ないな
 と思ったらゆずることも
 大切です。」
 
そこに評定を加える。
「自分で立って
 読めた人?
 Aと書きなさい。」
 
「読みたかったけど
 読めなかった人?
 Bと書きなさい。」
 
「誰かにゆずった人?
 〇で囲いなさい。」
 
1回2回ではなく、
何度も何度も
指名なし朗読
を行う。
 
そうすることで
学級を
「発表することが当たり前」
にしていくのである。
 
3 暗唱
 
真面目で
おとなしい子が
ヒーローに
なる場面である。
 
暗唱については
また、今度。
 
この3つのステップ
は低学年だけでなく、
高学年でも
効果を発揮する。
 
今からでも
遅くはない。
 
PS
討論についても
「声を出す活動」
についても、
到達するためには、
大事なポイントが存在する。
 
その「場面」を
見る経験である。
 
書籍では、
10分の1も
伝わらない。
 
映像でも
3割程度である。
 
一番は
ライブである。
 
実際に授業参観をし、
その場面を目にする
ことである。
 
私は
山口県の河田学級を
2度
見させてもらった。
そのイメージが
ずっと残っている。
 
イメージがあるから
そのイメージに近づけようと
学級で実践できるのである。
 
学級参観。
おススメである。
 
県外は
なかなかハードルが高い。
県内ならば、
何とかなるかもしれない。
 
ぜひ、サークル員に
ご相談ください。

 

 

-稲嶺保-

  

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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