ルールの工夫で楽しく、汗かく体育

From:稲嶺保

 

2月15日月曜日。
 
放課後、
体育委員の男子と体育館の戸締りへ。
「先生、ちょっと、、、予定があるので、、」
と言葉を濁す。
口元はゆるんでいる。
「わかった。」
と伝え、先に体育館へ。
 
少しして男子が来た。
やはり、表情がゆるい。
「先生に言っちゃダメだよね」
「はいっ」
きちんと察してくれる。
 
もちろん、禁止である。
しかも、このような状況なので、手作りは、、、
とも思うが、そこは緩やかにかな、、、
 
体育「バレーボール」の授業。
「ハイキュー」でのイメージは持っているが、
なかなか上手くいかない。
ラリーが続かない。
どころか、サーブが入らない。
しかも、運動量が少ない。
 
通常のルールなら難しい。
「体育」である。
学年初めにも確認してあるが、
「体育は、
 男女ともに
 得意な子も苦手な子も
 みんなが楽しむもの」
である。
 
運動量を確保するために
1チーム3,4人
コートは、バスケットコートを半分。
4コートつくり、
常時、全チームが試合。
 
次は、ルール。
第1時では、女子から不満が出た。
「〇〇ばっかりさわって面白くない。」
バスケも
サッカーも
特別ルールでやってきたので、
女子も「楽しむ」ために発言する。
 
そこで、
「3回で返す」
ことにする。
「3回以内」ではなく、
「3回」で返す。
しかも、
「3回3人」である。
1人1回のタッチで返す。
 
これだけだと
「ボールは回る」
「ラリー」
は厳しい。
そこで、もう一つ付け加える。
「〇〇◦〇」(片仮名4文字)
それを加えることで、、、激変した。
女子が、自分の役割を見つける。
男子が指示を出す。
「声をかけなさい」
と言わずとも、チームで話している。
さきほどの女子も
「〇〇が優しくなった」
と日記に書くほどである。
 
体育は、
「楽しい」と「できる」で組み立てる。
もちろん、「安全面」も気を付けながら。
 
PS
体育の1年間のルールは
4月の「第1時」で確認する。
その日を逃してしまうと
「後から」のルール修正は
できないことはないが、難しい。
 
だからこそ、「第1時」に指導する。
何を指導すべきか。
また、
「縄とび」
「鉄棒運動」
「とび箱」
には、どの学年でも使える指導技術がある。
 
それらを学ぶセミナーを開催する。
今回、
「コロナ」の影響があり、
ZOOMでの開催である。
コロナ化で悪い事ばかりではない。
なんと講師は、
根本正雄先生はじめ
東京、千葉のスペシャリストが揃った。
 
ぜひ、ご確認ください。
ー稲嶺保ー

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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