説明を短くする技術

 

From:太田輝昭

 

自宅より、、、

 

高校の保健の授業は、週1回。

 

高校2年生「3単元 社会生活と健康」。

 

この中で、環境問題の一つとして、「地球温暖化」についての授業。

 

 

上記の資料は、授業の一場面で使用します。

 

 

あなたは、この資料を使ってどう授業しますか?

 

 

次のように教師が説明した授業、生徒はどうなるでしょうか。

*************

この資料のタイトルは、「家庭電気製品の省エネルギー」です。

カラーテレビがあります。ルームエアコンがあります。

冷蔵庫があります。横軸は、年度です。

縦軸は、1973年度の消費電力を100とした場合の割合です。

・・・・

・・・

*************

 

このように、8割の教師は、長々と説明してしまいます。

100点満点で、8点くらいの授業でしょうか。

 

なぜ、これがよくないのでしょうか?

 

教師の説明が長いと生徒は、どうなりますでしょうか?

 

実際、生徒にやってみたらすぐわかります。

 

・教師の話を聞かない子がいる。

・私語が多くなる。

・教師の言葉が届いていない。

・「先生、授業がつまんない」と言ってくる。

・そっぽを向く。

・つっぷして寝る。

・・・・

などなど、、、

 

そうなるでしょう。

 

 

「長い説明」は

*******

生徒が集中しない。

授業がつまらなくなる!

*******

だから、よくないのです。

 

 

もちろん、しっかり教師の話しを聞く生徒もいます。

 

優等生は、、、、

すべてが優等生ではありません、、、、

教室には、様々な生徒がいます、、、、

 

 

では、どうすればいいのでしょう。

 

勘所のよい教師は分かるでしょう。

 

 

発問1 タイトルは何ですか。

一人指名する。

 

発問2 出典は何ですか。

一人指名する。

 

発問3 横軸の単位は、何ですか。

一人指名する。

 

発問4 横軸の単位は、何ですか。

一人指名する。

 

発問5 何の電化製品が書かれていますか。

 

発問6 1973年、カラーテレビ、ルームエアコン、冷凍冷蔵庫のエネルギーの数値はいくらですか。

 

ここまで、テンポよく指名していく、、、。

 

そう、ここまで、教師は一言も「説明」していません。

 

「発問」の言葉だけです。

 

「説明」は、0です!!

 

説明せずとも、資料のポイントを押えていきます。

 

 

指示1 ノート○○ページを開きなさい。

 

発問5 この資料を見て、「分かったこと、気づいたこと、思ったこと」をノートに書きなさい。時間は、1分間です。

 

指示2 全員起立!では、発表してもらいます。発表したい人?

・・・・

 

 

このように授業を進めていきます。

ここまで教師の「説明」は「0」。

 

説明しなくても、生徒に「資料を読み取らせて」いきます、、、、。

 

 

これが、教師の技術です、、、。

 

では、では、「地球温暖化」とこの資料はどのようにつながっているでしょうか。

 

そこに、教師の伝えたいメッセージがあります。

 

 

あなたは、分かりましたでしょうか?

 

解答はいずれの時にか、、、、。

 

ー太田輝昭

 

 

 

P.S.

「よい学級作り」をしたければ、「よい学級を見ること」。

「よい授業作り」をしたければ、「よい授業を見ること」。

 

原則は変わりません。

 

プロ野球の選手になりたければ、「プロ野球選手を見ること」。

 

 

見ないことには、始まりません。

 

剣道も「見取り稽古」という練習方法があります。

 

「よい授業作り」「よい学級作り」をしたければ、見るしかありません。

見るには、身銭を切ることです。

無料のセミナーは、無料なりの情報しか入ってきません。

 

「有料」セミナーは、有料である価値が入ってきます。

 

私も今年の2月10日~3日間、東京の品川で、20万円のセミナーに参加してきました。

すごい得るものも多かったです、、、、

 

 

有益な情報は「有料」の所にあります。

 

3月、4月、有料ですが安価に設定しているセミナーがあります。

以下。

 

 https://www.tossokinawa.net/

    TOSS保険

       詳しくは、

   ↓  ↓  ↓

     こちら

太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

0 コメント