From:太田輝昭
書斎より、、、、
緊急事態宣言にともなう学校現場の対応に
苦慮されていることと思う。
金曜日のニュースでは、
「12日に解除できないだろう」
という報道がなされた。
しばらく続くことを覚悟しないといけない。
勤務校も3年生は進路があるので、
毎日登校している。
1,2年生は分散登校で日ごとによっての登校となっている。
生徒の中には、コロナ感染になりたくないので、登校しないという生徒も出てきた。
現場での対応だったり、課題であったり、評価であったりとやることが個々に出てくる。
オンライン授業もやっと全体で動いてきた、、、。
オンライン授業も各教師、加速されていくだろう。
※TOSSも昨年度の4月よりZOOMで全国のセミナーが行われている。
オンライン検定(オンラインを使う技量)も3か月前から始まっている。
本日も郵便セミナーがオンラインで行われた。https://peatix.com/event/1983664/view
そのようなセミナーに出るとオンラインの授業イメージがつく。
さて、さて、今日は、
「子どもが伸びやかに動く原則の一つ」を紹介する。
『授業の腕をあげる法則』の一つに「趣意説明の原則」がある。
以前、「チャルディーニの実験」のことをブログを書いたことがある。
簡潔に説明すると「理由があるから人は動く」というもの。
これは、科学的に証明された手法なのである。
逆に、理由がないと、人は納得して動かないということ。
「授業の腕をあげる法則」には、
*****
「知性的な集団」とは(学校でも職場でも)のびやかな自由さがあり、
自分のやっていることを自分で納得している集団である。
*****
と記載がある。
何か子どもがギスギスしている。
何か子どもが緊張している。(恐怖で、、)
何か子どもの笑顔が見えない。
というのは、学校が面白くないと感じているから、そのようになる。
もう随分に前になる(中学校で臨時的任用の仕事をしていた時)だが、
生徒指導の先生(体育の教師)が廊下を通れば、
生徒が緊張して、黙っている。
生徒が生徒指導の先生を見つめる。
そういった光景を見かけないだろうか。
生徒指導の先生が怖いのだ。
(その生徒指導の先生は、そのように自分を作っていた。
威圧で生徒を従えようとしていた。その先生も内心、苦しんでいた。)
これでは、生徒の「のびやかさ」を作れない。
威圧で従わせているから。
子どもがのびのびと学校生活を送ってほしい。
だから、
短くてもいいので、
「指示の趣意を説明する」。
「教室をきれいにします。ゴミを10個拾いなさい」
「教室をきれいにします」というが趣意説明になる。
なぜ、それをやるのか。
そういったことを語るだけで、
子どもは動いていくようになる。
このような原則は、日常的に使っていくことで子どもの動きが変わってくる。
更に、前著では、
高度な指導として、
*******
趣意を言って、やることを任せる
******
を紹介している。
「教室をきれいにします。自分でやりたいことをやってごらん」
「趣意説明の原則」は、
基本的なことだが、重要な原則である。
ーおおた てるあき
P.S.
2021年TOSS中学高校ジャパンセミナー
12月26日(日)東京ビッグサイト
詳しくはコチラから。
Home | TOSS中学JAPANセミナー2021 (wixsite.com)
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『教育トークライン』
80ページにわたる優れた授業実践が掲載されている。
QRコードから動画も見ることができる。
https://www.tiotoss.jp/products/detail.php?product_id=14
太田輝昭
沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表
「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定五段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治
図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数
H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。