スイッチョの授業

 

From:太田輝昭

 

自宅近くの喫茶店より、、、、

 

台風が抜けたので、例会(中学高校の先生の集まり)で実践のシェアを日曜日に実施した。

 

例会で、「スイッチョの授業の追試をしたいので、資料が欲しい」と知花さんから事前に連絡があった。

 

書棚から本を探し出し、模擬授業をした。

以下。

 

*******************

※原文は縦書きだが、ブログ用として横書きで記載する。

 

 スイッチョ 原田 直友

 

夜店でスイッチョを売っていた

長い足が一本とれていますから

ぼっちゃん お安くしておきますよ

と おじさんがいった

ぼくは安いので買って来たのではなかった

 

おなかがすいたのか

スイッチョはいくら待っても鳴かなかった

あきらめて床にはいると

ふいにいい声で鳴きだした

 

よしお 鳴いているよ

 

おかあさんが小声でいったが

ぼくはだまっていた

ーーーーーーーーーーーーーー

|            |

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

指示1 1回読んだら座ります。起立。

指示2 第一連はどこですか。人差し指二本でかこみなさい。

全員ができている。

指示3 お母さんの言葉はどこですか。指で指しなさい。1本で。

全員ができている。

 

指示4 お母さんの言った言葉を読みなさい。

一人目。大きな声で読む。

0点。

(原文ではやんちゃ君にあてている。)

 

二人目。小さな声で読む。

30点。

(原文では、大人しい子にあてている。声が小さい子にあてている)

教室の弱者を活躍させている。子どもの社会構造を破壊する組み立ててある。

個別評定をした。

 

指示5 お母さんの言葉、こう読むのだと分かったら座りなさい。

 

(その後、原文では、「第一連と第二連を要約していく」と書かれている)

 

発問1 (原文では、よしおはずっとずっと待っていたんだ。あきらめて床にはいると鳴きだしたんだ。待っていたスイッチョがやっと鳴いたんだ。その時、よしおはどう思っただろう。A うれしかった。 B 悲しかった。この二つのどちらかだろう)

 

よしおは、うれしかったが。悲しかったか。

うれしいと思う人。(挙手)。悲しいと思う人。(挙手)

 

全員、うれしいと挙手した。

 

スイッチョの原文を読んだ。

 

最後に、隠していた一文を読んだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

| 心なしかその声はあわれであった|

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

授業を終えた。

 

**********

 

国語の授業である。

出典は、『国語の授業が楽しくなる』向山洋一著 明治図書である。

 

向山洋一氏の追試である。

 

書籍に授業実践が記載されている。

 

石岡房子氏の代案であったと記されている。

 

この授業から見えることは以下。

※教師が意図して、指示、発問をしている。

 

①短い発問、指示で授業を進めている。

②テンポよく子どもに課題を与えている。

③最初の指示で全員を巻き込んでいる。

④一方的な教師の説明はない。

⑤「のんべんだらり」とした教室の空気はない。

⑥子どもが授業に集中している。(授業に参加するように活動させながら仕組んでいる)

メイン発問にもっていくように授業が組み立てられている。

⑧子ども達が熱中している。最後の発問で、思考のピークをもってきている。

⑨声の小さい子を活躍させている。

⑩個別評定を使っている。

⑪最期の発問でどんでん返しをしている。

子ども達に、驚きの「どよめき」が起こっている。

 

 

こうやれば、授業は楽しくなる。面白くなる。

典型的な実践。

 

 


 

ーおおた てるあき

 

 

P.S.

特別支援教育の画期的な新教具が誕生した。 「トレースくん」「学習テンプレート」。

 

 

 

 「トレースくん」に4~5枚程度「学習テンプレート」をはさんで、ホワイトボードマーカーでなぞっていく教材。

 

「今まで学習に取り組もうとしなかった子供がトレースくんには取り組んだ」「立ち歩いていた子供がトレースくんを使うことで座ることができた」
このような子供の事実が生じている。

 

取りよせは、以下から。

東京教育技術研究所

 

 

 

P.P.S.

1日たったの20円。

トラブルがあれば、すぐ弁護士と相談できる。

安心・安全の保険。TOSS保険。

加入は以下から。

  ↓ ↓

    TOSS保険

       詳しくは、

   ↓  ↓  ↓

     こちら

太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

0 コメント