「行動科学」を使った技術

From:太田輝昭

 

書斎より、、、、

 

寒くなってきた、、、。

「2月まで、どう乗り越えようか」と考えるようになった、、、。

 

若いときは、そのようなことを考えたことはなかった。

歳をとってきたからかな?と思う。

 

歳をとると、体も動かなくなる。

若い時よりも元気がなくなる。

 

でも、奮いたたす。

 

歳をとってもそうだが、、、

 

「少ない労力」で、「効果のある指導」がしたい。

「労力が多く」て、「効果のない」のはよくない。

「がんばっているね」だけのほめ言葉はある。

 

しかし、、、

 

私たち教師は、子どもの成長がすべて。

 

「少ない労力」で「効果のある指導」がしたい。

 

先日、生徒の「生活習慣指導」(高校生へ)があった。

 

なかなか改善が見られず、保護者にお越しいただいての「懲戒指導」になる。

 

そこで、始まりの時、次のように話をした。(生徒と保護者、15名ほどいた)

 

************

先日、生活習慣がよくない女子生徒と話をしました。

 

女子生徒、朝4時に寝ているといいます。

何をしているのかを聞くと、、、

 

「スマホのアプリで小説にハマっている」と、、、

 

そこで、ピンときました。

「恋愛小説」なんです。

 

高校1年生です。当然、異性に関心があります。

 

気持ちは分からないでもないです。

 

私は、保健で「性教育」を教えていますが、高校生がよく読む「性の本」を読んでいます。もちろん、生徒を理解するためです。

 

その小説は、「ドロドロとして性描写」がされています。

そこに、女子生徒はハマっているのです。

 

描写は惹きつけられます。

脳が興奮します。

朝4時まで、寝れません。

 

それでは、学校に遅刻したり、授業で寝たり、、、。

生活習慣が悪くなります。

 

人は、周りの環境に影響を受けます。

悪い環境にいれば、悪い影響を受けます。

 

漫才をよく見れば、漫才の真似をします。

 

悪い友達といれば、悪い影響を受けます。

 

よい友達がいれば、よい友達の影響を受けます。

 

人は「見たもの」「聞いたもの」の影響を受けて、真似するようになります。

 

さきほどの女子生徒、生活習慣を改善するには、

スマホなどの悪いものを絶つ必要があります。

 

夜の世界に行ってはいけません。

夜の世界は、一時快楽で誘惑が多いです。

 

悪い方へ、悪い方へ影響されます。

 

大人になるということは、「自律」することです。

漢字でこうかきます。(A4の紙に書いた「自律」を見せる)

自分で律する。自分でコントロールするということです。

 

この「自律」ができて、高校卒業後、「自立」となります。

(A4に書いた「自立」を見せる。)

 

本来なら、自分で「自立」(コントロール)できればいいのですが、、、。

 

そこでお母さんにお願いです。

 

子どもによって生活習慣がよくない原因はまちまちです。

 

家族会議を開いて話あって、何が問題なのか。

どうしたらいいのか話あってください。

 

さきほどの女子生徒。

「スマホを触るのは、10時まで、、と家で決める。または、譲っても11時までとする」とか、家で決まりを作ってお母さんが預かってください。

 

悪い環境を切って、よい環境にもどさないと改善できません。

 

人は、見たもの、聞いたものの影響を受けます。

よい環境に、よいものを見るように環境を変えてください。

そして、悪い習慣からよい習慣に変えてください。

*********

 

これは行動科学の手法です。

朝起きれないのは、「意志の力」、精神論ではなく、、、、

 

習慣を変える、悪い環境を絶ち、よい環境を自分の「脳」にインプットする。

人間の行動は、インプットされた「脳」が決めている。

 

 

行動を変えるには、「脳」のインプットを変える必要があるのだ。

 

 

 

 

 

ー太田輝昭

 

 

 

P.S.

教師も同じこと。

 

「よい環境に身を置く」

 

スタバで仕事するのも、

環境を変えているだけ、、。

 

仕事は、集中力。

時間の量ではない、、、。

 

 

早く仕事を終えて、自由な時間が増えるでしょ(笑)。

こんないいことはない、、、。 


  

 


太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。

 

  

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