算数のまとめ問題をこう扱う

 From:稲嶺保

 

週末に散髪し、出勤。
子どもたちは、すぐに気づく。
「先生、髪切った」
そんな会話から入る。
 
逆の状況もある。
髪を切ってきた子どもである。
なぜか知らないが、
よく気付く。
自分のクラスだけでなく、
他のクラスにも、
他の学年にも、
「髪切った?」
と声をかけることがある。
 
やはり、関心を持たれることは嬉しいようである。
(おそらく)
今日も朝、職員室前を通っていると
昨年の教え子が歩いてくる。
肩まであった髪がかなり短くなっている。
「はいっ」
と笑顔で答えくれた。
自分の観察力に驚くのだが、
自宅に帰るとこの能力は消えるのが難点である。
全く気付かず、これまで何度も
妻と娘に愚痴をこぼされている、、、
 
週末に運動会を控え、
くたくたの中の算数。
「分数のたし算・ひき算」のまとめページ。
計算問題20問を含む、合計31問。
異分母分数なので、
「通分」と「約分」があり、時間がかかる。
どう扱うか。
 
計算問題20問。
こちらが難敵である。
計算の苦手な子にとっては、
先の見えない闘いである。
そこで、前時に指示を出した。
授業時間が10分ほど残っていた。
「月曜日に行うまとめページの□3。
 問題が多いので①から⑧まで
 宿題にします。」
もちろん、「えー」の声も聞こえる。
しかし、3分の1ほどは、もう始めている。
早い子は、授業終了時に終えていた。
遅い子も、ゆっくり自宅で解いていた。
(もちろん、やってこなかった子もいました)
 
授業で問題を扱う順序も変える。
1 約分問題
2 通分して大きさを比べる問題
3 計算問題たし算10問、ひき算10問
4 文章題
 
「1→2→3→4」の順で扱うと時間差が大きい。
そこで、
「4→1→2→3」の順で扱った。
3の問題が時間差生まれる。
さらに、いつもなら早くできた子を黒板に書かせるのだが、
今日は、名前プレートを貼って書かせた。
いつも黒板に書きたいがなかなか書くことができない。
(担任の腕が悪いせいである)
準備ができているので、
さっと出て黒板に書き、(ブログの写真)
読んで確認することができた。
 
早い子は、それでも空白時間が生まれる。
何もしない時間=私語が生まれる
だから、次の課題を用意しておく。
「計算スキルのテスト問題をやっておきなさい」
そこから、遅い児童のフォローにいく。
全員が終えることはできなかった。
男子2名、女子1名の3名が終れなかった。
そこは反省である。
 
2単元前までは、
「個別最適な学び」
「協働的な学び」
を意識して、
A 先生と学ぶ
B 友達と学ぶ(グループ)
C 個人で学ぶ(一人)
で進めていた。
しかし、平均点がガクッと落ち込んだ。
まだ、「45分集中して取り組む」力をつけきれていない。
教科や内容にもよるが、
「45分学習に集中できる」力があるからこそ、
個別最適な学習において、
自由進度で進めることができる。
また、そこまでの力はつけきれていないのであれば、
「一斉授業」が必要となる。
目の前の子どもたちに合わせた授業展開が必要である。

PS

 
毎週金曜日20時(午後8時)からの
「ZOOMサークル」
があります。
オープンチャット参加者向けのものです。
「30分」の時間で
その週の教室実践を紹介したり、
QAを行ったりしています。
よければ、こちらへもご参加ください。
 
興味を持たれた方は、
以下より
「TOSS沖縄オープンチャット」
にご参加ください。
 
TOSS沖縄のオープンチャット
参加者を対象に
発信を行っていく。
「情報」はもちろん、
「ZOOM」でのサークルも行う。
よければ、ご参加ください。
 
詳しくはオープンチャットで発信!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
オープンチャット「TOSS沖縄教え方LINE」
~稲嶺保~

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

0 コメント