5時間の作業を2時間半で、、

From:太田輝昭

  

書斎より、、、

 

先週、勤務校でカリキュラムマネージメント

(研究指定校)の発表を行った。

 

保健での「討論」の授業。

13時間計画で、

12時間目に「討論」。

 

「討論」と聞くと、

「ディベート?」と考える人が多い。

 

「討論」を英語で「ディベート」というのだけれども

一般的な「ディベート」は、

「立論」「反対尋問」「反駁」「最終弁論」

などを通して、

「賛成」「反対」に

聴衆が「勝ち、負け」のジャッジをしていくもの。

 

SDGsの理念として、

「誰一人として取り残さない」

がある。

 

「教室には優秀な生徒もいて、

勉強が苦手な生徒もいる。

苦手な生徒でもできるように

させる」ということで、

教室を2つ(賛成、反対)に分けて

討論しました」

と述べた。

 

「発言」も自分の意志で、自ら立って、

意見を述べる。

人前で立って発言するのは

勇気のいることである。

 

勇気のいることではあるが、

発言するというのを訓練したい。

 

人前で発表するというのは、

今後の社会でも重要な技能である。

その技能をつけるためでもあった。

 

「討論」の授業後、

生徒に感想を書かせた。

 

こんな感想を書いてきた。

(今回は、一人のみ掲載。)

・クラス内で2つのグループに分かれて対立した立場で意見を言い合うのは新鮮で楽しかったです。同じ立場の人でも主張の方向性が違っていて楽しい学びがあったり、また立場の人の意見も聞いて、この問題は単純な話ではないことを強く感じ、どちらの立場の意見も間違いではになと思いました。自分はこの発表会を聞いて、反対よりも中立という立場に意見が変わり、やはり双方の意見を聞くことは大切だと思いました。また、発表会では意外な人からの発表や、普段あんまり見ることができないクラスメイトが主張している様子を見聞きするのはとても新鮮に感じました。今後、持続可能な社会に向けての課題については、私は、再生可能エネルギーについて、今までそういった方法の発電があるという程度の認識であったけれど、具体的な発電のシステムや現在存在している方法以外の発電方法がないのか、再生可能エネルギーの課題である安定した電力供給について解決方法はないのかという点に興味を持ちました。

 

すべての生徒の感想をデータ化して、

それを、Kh_coderというソフトで

テキストマイニングをする。

(定性的評価)

 

そのデータが上の図である。

〇が大きいほど、書かれている語彙が多いということ。

語彙と語彙が線でつながっているのは、

語彙通しの繋がりを表す。

 

左下、

「持つ」「関心」「課題」「今回」がある。

「今回の課題で関心を持った」ことが分かる。

これは新学習指導要領でいうところの「主体的な学び」

を指している。

 

その上

「今後」「学ぶ」「持続」「可能」「実現」「向ける」「社会」「問題」「エネルギー」「再生」は

「今後、学びたい」ことが書かれている。

これは、新学習指導要領でいうところの「学びに向かう力、人間性」のことを指している。

 

その上

「人」「違う」「反対」「意見」「賛成」「聞く」「自分」がある。

「人の意見、自分の意見、反対の意見、賛成の意見」を聞いたことが書かれている。

これは、「対話(自分と人の意見)や傾聴」のことが書かれている。

 

右下

「発表」「訓練」「緊張」「前」「言う」がある。

これは「発表の表現力(発表、耐性)」のことが書かれてある。

 

右下

「火力」「発電」「石炭」「輸出」「二酸化炭素」「排出」「地球」「温暖化」「排出」「調べる」がある。

これは、「知識(今回のテーマ)」について書かれてある。

 

新学習指導要領に沿った授業が展開できたと思う。

他にも授業をどのように組み立てていったのかも発表した。

 

他の仕事も重なった(ワックス作業で学校全体の担当が私。1減の職員定数で学校の準備をした)がとても楽しい時間だった。

 

ああ、タイトル、

「5時間の作業を2時間半で、、、」

というのは、

 

本日、教え方セミナーのちらし発送の準備が完了した。

今年は、

3月6日(土)体育(オンライン)

3月14日(土)林健広氏の「黄金の3日間」

3月27日(土)学級の裏側 

4月3日(土)渡辺大祐氏(山梨県)の中高国語「授業システム」

4月3日(土)渡辺大輔氏他 中高学級経営

の会場で行う。

 

ちらしがもうすぐ学校に届くと思う。

また、TOSS沖縄のHPが整い次第、アップされる。

 

通常、発送作業4名ほどで行うが、その場合、5時間かかる。

今回は、外部もいれて12名で行った。

そのため、2時間半で終わった。

(こちらの仕事もアフター5でやっていた。

とても忙しい1週間だった)

 

ちらしが届くまでもうしばらくお待ちください。

 

  

 

 

ーおおた てるあき

 

 

 

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 『教育トークライン』

80ページにわたる優れた授業実践が掲載されている。

QRコードから動画も見ることができる。

 

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 向山映像全集全巻の紹介PVです。

ご覧ください。

 

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定五段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。




  

 


 

  

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