落合博満氏から学ぶ、成果を出す秘訣

From:太田輝昭

 

 

自宅近くの喫茶店より、、、

 

新型コロナウイルス、猛威、、。

沖縄は感染拡大が少ないから、こうやって外出できる。

でも、予断は許さない。

 

喫茶店でコーヒーを飲みながらゆったりしている、、、。

 

 

4日ほど前、

職員室横で新学級が発表された。

生徒達は、ギャーギャーと騒いでいる。

 

「〇〇と一緒、〇〇と離れた、、、」

「他、学級のメンバーは誰?、、」

と声を上げている。

 

ある生徒は、新学級のクラスメイトと

写真をとったり、動画を撮ったりして転送している。

嬉しそうに、、、。

新学級が待ち遠しいのだ。

 

次に、「担任は誰?教えてくれるのは誰か?」が気になるようだ。

 

校内で1年生女子に会うたびに、

「先生、私の担任になって!」

「先生、2年生に希望したでしょ!」

「先生、私の授業教えて!」

と度々言われる。

 

言われることに嬉しい気持ちだが、

校務分掌が決定され、どの学級を教えるのかが決まった。

 

「先生は誰になるか分からない。運がよければ、先生になるかもしれないし、ならないかもしれない」

とだけ応えている。

 

1年の学校評価の生徒・職員・保護者の声をすべて読んだ。

言葉に、学校の課題も見えてくる。

 

たくさんある中で、

「体育の先生の教え方が上手い!」と書かれていた。

体育教師は8名いるから誰のことを言っているのか分からないが、、、

 

国語の先生が上手いとか、

数学の先生が上手いとか、

理科、、、

が全く書かれていない。

 

あくまでも「体育」だ。

 

さて、ある有料のネットでのセミナーを見ていた。

講師が落合博満氏の「采配」の本の話をしていた。

 

ーーーーーーー

新幹線の中で落合元監督の「采配」を読んだ。

スポーツの世界でよく「心技体」と言われる。

 

落合氏は、「体技心」だと言っている。

スポーツ選手は、体があって、それがなければ何もできない。

その次は、「心」かなと思ったけど、

落合氏は、「私は技術をとります」と。

 

「なぜなら、技術がある人は心が病まないからだ」と。

「技術があるから私は生きるんだ」と。

 

「技術があって、経験、自信があるから心が病まないんだ」と。

「だから、技を磨く」。

 

もちろん、完全な自信を持っている人はいない。

落合氏も言っていますが、「不安がない人間はいない」。

その中で、「行動の確率を上げて最善を尽くした行動」をした方が安心する。

ーーーーーー

 

私はすぐに、ネットで落合氏の本を数冊注文した。

 

「采配」の本が届いてすぐにすべてを読んだ。

落合氏は、高校でも野球をやったり、やめたり、

大学も中退。

社会人野球でも三流のチーム。

そこから、プロ野球で最年少で三冠王をとった苦労人だ。

深さがある。

 

バッティングスタイル、練習法、

監督の指導の仕方、すべて「オレ流」と言われるが、

実はそうでない。

 

本の中に次の言葉がある。

 

*********

そもそも、野球のような技術事は模倣から始まると言っていい。

私たちが子供の頃は、長島茂雄さんや王貞治さんのバッティングフォームを真似て棒切れを振った。

 

本格的に野球に取り組むようになれば、野球専門誌に掲載されているプロ野球のバッティングの分解写真を穴あくほど眺め、「ここはいい」と取り入れた経験もある。

 

そうやって自分がいいと思うものを模倣し、反復練習で自分の形にしていくのが技術というものではないか。

 

ピアニストや画家と同じ。私の記憶を辿っても、プロ入り後にチームメイトや対戦相手の選手を手本にしたのは一度や二度ではない。

 

模倣とはまさに、一流選手にあんるための第一歩なのだ。

 

それなので、心のどこかで模倣することを恥じるようになる人がいる。

自分が一人前になったと自覚した時、「他人の真似をしているなんて」とつまらないプライドが芽生えるのか。

 

あるいは、「あの人は誰かの受け売りばかり」と陰口を叩かれるのを恐れているのか。

・・・

******

 

新学期に向けて、多くの教師は不安になったりするが、

成果を出すには、

一流から学んで模倣することが一番の近道だ。

 

春休みにしっかり学んで備える。

 

 

ーおおた てるあき

 

 

 

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太田輝昭

沖縄県立公立高等学校 保健体育科教諭 TOSS沖縄代表 

「知的な学びは楽しいもの」のモットーのもと、授業の腕を上げるために日々、研鑽している。TOSS授業技量検定三段。剣道教士七段。琉球古典音楽野村流音楽協会新人賞。京都教育大卒。琉球大学院教育学研究科教育専攻保健体育専修卒。琉球大学医学部保健学科博士後期課程在学中。単著『「平泳ぎ」「クロール」で25m泳げる10のステップ』(明治

                図書出版)編著『高校生が夢中になる知的な授業』(明治図書出版)、共著『沖縄から平和学習へのメッセージ』他多数 

                H25文部科学省委託事業「教員の資質能力向上に係る先導的取り組み支援授業」受託。

 

  

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