授業が上手くなる近道

From:稲嶺保

 

 

 

本日、夏季休。
朝から
娘の自由研究の手伝い。
 
午後から時間が空いたので
マンガ喫茶へ。
しかし、満席。
 
ということで
自宅へ読書。
そして、いつもの湯船へ、、、
 
授業が上手くなりたい。
 
教師なら誰しも
思うことである。
 
私の初教壇は、
中学社会。
2年生担任。
 
子供からは、
「〇〇先生の授業がいい。」
と何度も言われ、
学級でも、
毎日のようにトラブル発生。
 
そんな中、先輩教師に
「授業のやり方を教えてください」
と土下座したこともある。
 
「教えてほしかったら、
 飲み会に来い。」
と言われ、週3回は飲みに行っていた。
 
授業が上手くなるために
 
「よい授業を見ること」
はもちろん大切である。
しかし、
「プロ野球選手のバッティング」
をいくら見ても、
「プロのバッティング」
ができるわけではない。
 
やはり、
大事なのは、
「前に立つこと」
である。
 
学校であれば、
「研究授業」
である。
大小関係なく、
人に見てもらうことで
成長する。
 
ただ、
「学校の研究授業」
「年1~2回」
である。
 
やはり、
「前に立つこと」
は、
その回数に比例して
授業が上手くなる。
 
もってこいの場所がある。
サークルの
「模擬授業」
または
「技量検定」
である。
 
学校の校内研修では、
「指導案」
が重視される。
終わった後、
「やり切った感」
はあるのだが、
他の場面で行かされる部分が少ない。
 
模擬授業や技量検定では、
「教態」
を見る。
例えば、
次のような項目がある。
①子どもの前で自然に歩ける
②紙を見ないで授業ができる
③声が自然に出ている
 
簡単な項目である。
が、その場になると緊張するのである。
 
しかし、その緊張は、
普段の授業で生かされる。
 
緊張する中、授業し、
コメントを受ける。
「教師」になると、
人から意見されることが少ない。
だからこそ、
自分の「足りないもの」に
気づかされると、
そこにアンテナが立つ。
 
「声が後ろの子まで届いているかな」
「子どもたちに目線を送っているかな」
と意識しながら、授業するようになる。
 
最初は、追試がいい。
追試とは、
「よい授業を真似る」
ことである。
「そっくりそのままやる」
のである。
 
最適な教材が
「話す・聞くスキル」
である。
短い教材文なので、
児童とのやりとりができる。
 
来月のサークルで
「追試模擬授業」
を行います。
もちろん、希望者のみ。
 
流れは以下。
①授業映像を見る。
※授業の文字起こしあり
②練習(追試)
③映像と同じように授業する
 
挑戦してみませんか。
強制はしません。
ただ、
「前に立った人」
「手を挙げた人」
が一番得をします。
ぜひ!!!
 
PS サークル日程
9月8日(土)10時~12時
場所:沖縄市社会福祉センター
 
さらにPS
先週、紹介した
「プロ教師 向山洋一のザ・父親学」
で以下の文がある。
 
「続けること」の大切さ。
・・・・・・・・・・
 小学生の時、クラスで知能指数が最も早く、頭の回転も良く、正確も明るく、スポーツマンであった彼が持っていたたった一つの欠点、漢字の練習をしないということが―それに代表される努力の欠如が彼の人生を左右したように思える。むろん、その後の人生で彼に「やりたい」ものが生まれれば、また人生は変わっていただろうが、彼は「やりたい」ことにむぐりあえなかった。子供に、「本人がやりたいこと」にめぐりあわせ、その道を進ませるのも大切なことである。
 その子と同じクラスに逆の場合の子がいた。その子はクラスで下位の成績だったし、知能検査の結果も良くない子だった。スポーツも得意ではなく、発言することも下手な子だった。しかし、大変、まじめな子であった。漢字の練習はきちんとやるし、日記は1ページ分を下書きまでして毎日必ず書いた。正確にはそのことだけはできていた。それ以外の勉強は思わしくなかった。
 しかも、日記の文などもたいへん下手で、2年も書いていて一向に上達しなかった。一生懸命やっているのにちっとも良くならないのである。私はついには励ます言葉もなくなるほどだった。しかし、私は次のように続けた。
「絶対にあきらめるんじゃない。努力を続ける限り、必ず上達する時は訪れるのだから・・・」
 励まし続けるのは、教師と親の大切な仕事である。
 その子は中学に入ってもパッとしなかった。中学2年の時、少し良くなった。そして中学3年の時、いくつかの教科で学年一位、二位の成績をとるようになった。後に母親が、「向山先生の励ましが心の支えでした」と言っていた。努力は5年にして実ったのである。努力はすぐに実らない。しかし、5年ほどすれば実ると言えそうである。
・・・・・・・・・・
伸びる人は、
「前に立ち続ける人」

 

 

-稲嶺保-

  

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)