安定のコツはシステム維持

 From:稲嶺保

 

 

 

学年で
「話す・聞くスキル」を採用。
授業で活用している。
 
その中で
「マダムになろう」
というページがある。
「ゆうれいになろう」
「おじさんになろう」
「マダムになろう」
とそれぞれにセリフがある。
一番人気は、「マダムになろう」である。
 
「ああら、おくさま、お元気ですか。」
「うちの子どもは、できがいいのでございますよ」
・・・
というセリフ。
学級に入るヤンチャ君の活躍場面である。
 
「では、太郎マダムで。」
「ああら、おくさま・・・」
で読んでいく。
教室に笑いが起きる。
「次に、太郎マダムより上手に読める人?」
手を挙げた子を指名する。
「上品なマダムですね。」
「男っぽいマダムですね。」
そんなコメントを入れながら、楽しく音読。
子どもたちの声が少しずつアップしていく。
 
黄金の三日間から数えると8日目。
現段階では、
「システム」を維持する段階である。
二日目で生活システムを
三日目で学習システムを
確認した。
しかし、「定着」は難しい。
それを「定着」させるから、一年間を安定させることができる。
 
生活ならば、一緒に掃除をしながらほめていく。
よく気がつく子がいる。
机寄せで時間があくと、ベランダの掃除。
「ハトの糞」を片付けてくれる。
階段の掃除。
終えるとすぐに戻って来て、
教室の清掃を手伝っている。
そんな子に光を当てる。
 
学習では、音読に力を入れる。
「教科書を読む時は両手ロック。」
「列指名での音読」
今日は、初めて「指名なし音読」を行った。
「自分で立って読めた人?(挙手)
 Aと書いておきなさい。」(教科書の〇のそばに)
「読みたかったけど、読めなかった人?(挙手)
 Bと書いておきなさい。」
「誰かにゆずった人?(挙手)
 〇で囲んでおきなさい。」
そんな短いやり取りを行う。
翌日には、「ゆずる」が多すぎて困るほどになる。
ほめることで強化していく。
 
黄金の三日間で構築した
「システム」
を維持させる。
構築したシステムを維持するのが難しい。
壊すのは、簡単である。
「ほめる」
で維持していく。
 
PS
システム維持には、もう一つ、大切なことがある。
「授業」である。
「わかる」「楽しい」授業である。
そのためにも、
「学び」
が必要である。
今週末にも、サークルがあります。
よければ、参加しませんか。
4月23日(土)10時~12時
場所は、北部です。
 興味がある方、ご連絡ください。

( 担当:稲嶺まで) 

 

~稲嶺保~

 

「サッカーのドリブルができない子」

「縄跳びができない子」

など、具体的な場面をもとに、

「どう指導したらいいのか?」

「なぜ、できないのか?」

を写真やイラストをもとにわかりやすくまとめています。

また、特別支援のスペシャリスト

小野隆行先生も「感覚統合」の面から、運動の苦手さについて書かれています。

私も今回、体育の根本正雄先生から依頼で、2ページですが、執筆させていただきました。

Amazonでも、注文可能です。

私の手元にもあります。

よければ、お読みください。

 


稲嶺保

沖縄県公立小学校教諭  6年生担任 TOSS″必然"代表

「充実感を得るために学ぶ」ことを実践するため、授業の腕を上げる修行を続ける。同志社大学卒。明星大学通信教育にて小学校教諭免許取得。編著『ライフスキル よい生活習慣づくりのすべて』『私たちの授業でオリンピック選手を目指そう!体育訓練』(以上明治図書) 『「算数」授業の新法則 6年生』(学芸みらい社)

 

 

 

 

 

 

 

 

  

0 コメント